瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

『稲川淳二のすご~く恐い話』(4)

・リイド文庫『稲川淳二のすご~く怖い話』(4)PARTⅢの細目
 昨日の続きで③PARTⅢの細目を見て置こう。①と同じ要領で写真が挿入されているが、メモする余裕がなかった。再見の機会があれば補いたい。
 「もくじ」の題は古印体、本文では行書体、人魂の枠は灰色で、扉と違って縁の辺りが立体的になっている。
第1話 見つけた(5~13頁)
第2話 独演会場の霊(14~23頁)
第3話 オルゴールの伝言(24~30頁)
第4話 姉妹人形(31~39頁)
第5話 見知らぬ女の子(40~44頁)
第6話 髪の毛を洗う手(45~51頁)
第7話 地底湖の道連れ(52~55頁)
第8話 後ろの正面 だ~れ……(56~62頁)*1
第9話 鏡の中の自分(63~67頁)
第10話 五月人形(68~72頁)
第11話 幽霊が出る測道(73~79頁)
第12話 霊を背負った看護婦(80~86頁)
第13話 見知らぬ声(87~92頁)
第14話 魂を食らうシミ(93~100頁)*2
第15話 闇で笑う客(101~103頁)
第16話 お姉ちゃん、遊ぼう(104~118頁)
第17話 死の伝令(119~128頁)
第18話 山の不思議(129~132頁)
第19話 彼の地の無念(133~137頁)
第20話 おかあちゃんは、おんぶ(138~140頁)*3
第21話 『幽霊堂』への誘い(141~143頁)
第22話 動物怪異聞(144~156頁)
第23話 路地に棲む人影(157~162頁)*4
第24話 ……からの電話(163~172頁)
第25話 泳がなかった友(173~174頁)
第26話 焼けた日(175~184頁)
第27話 劇場の恐怖(185~191頁)
 怱卒の間に題と収録位置だけ確認した。一応一通り、どんな話なのかも眺めて置いたつもりなのだが、既にどんな話だったか思い出せない話が幾つもある。
 かつて都内に勤務していた頃、某区立中央図書館に所蔵されていた、角川書店の「ザテレビジョン文庫」何冊かと竹書房文庫の『稲川淳二の恐怖がたり〜ライブ全集』全5冊*5で、稲川氏の怪談は拾い読み――頭からじっくり読むようなことはしていないが、一通り眺めている。しかし、このリイド文庫の『稲川淳二のすご~く恐い話』シリーズは「真説」を2冊ほど見たことがあるくらいであった。録音の方は『MYSTERY NIGHT TOUR 稲川淳二の怪談 Selection』の既刊分を始めとして28アルバムをダビングしてある。しかしなかなか落ち着いて稲川怪談に浸る余裕を持てないので全部は聞いていない(ダビングすると安心してしまう。音楽CDなら作業のBGMに使えるが稲川怪談は使えない)。それでも活字か録音のどちらかで大体の話の内容は何となく知っているつもりだったが、やはりまだまだ題を見ただけでは判らぬ話が多い。
 稲川氏の怪談と云えば昨年と今年、講談社から『稲川怪談』と題する選集が2冊刊行された。その底本がリイド文庫の『稲川淳二のすご~く恐い話』シリーズなので、私はこのシリーズが20年以上の歴史を有することを初めて知ったのだが、稲川氏ももう75歳だし、そろそろ選集ではなく全集を出して欲しい。いや、ただ話の本文を集めただけの全集では困る。典拠や初演・初出の時期、そして雑誌・書籍など活字媒体やラジオ・TVでの放送、録音・映像、ゲームや再現ドラマなどを網羅した、全演目のデータ集が欲しい。(以下続稿)

*1:「もくじ」上段8行めは「後ろの正面だ~れ……」。

*2:「もくじ」上段14行めは「魂を喰らうシミ」。

*3:「もくじ」下段6行めは「おかあちゃん、おんぶ」。

*4:「もくじ」下段9行めは「路地に棲む人形」と誤る。

*5:この5冊は私がまだ都内に出ていた頃、書架から消えてしまった。OPACで検索してもヒットしない。