瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

祖母の蔵書(79)組紐①

・長沼静『美しい組紐 上』発  行――昭和五十二年一月十五日・1,600円・泰流社・139頁・B5判上製本

・長沼静『美しい組紐 下』発  行――昭和五十二年四月五日・1,600円・泰流社・130頁・B5判上製本※「読者カード」あり。「料金受取人払[小石川局承認/ 3 8 9 ]差出有効期間/昭和52年11月/8日まで  /(切手不要)」本書専用ではない。
 さて、副題はカバー表紙、カバー背表紙と本体背表紙にあって、本体の奥付とカバー裏表紙折返しにはない。発行日はカバー裏表紙折返しのみ。
 Amazon 詳細ページの発行年月が『上』1997年3月『下』1994年10月と妙な按配になっているのは、『下』Amazon 詳細ページの出品者の画像に「発  行――平成六年十月三十日第七刷」とのみあるように、後刷に初刷の発行日を表示していないためである。
『上』139頁「組紐の用具と材料/信販売のご案内」は『下』130頁の次(頁付なし)に同じ。
『上』122~123頁にA4判の普通紙の「㈱小僧寿し下連雀店」のチラシ。裏にこの頁の作業を赤青黄の色鉛筆でスケッチしてある。どうも長沼静きもの学院から上記「組紐の用具と材料」を買って組紐作りに挑戦していたようだ。
 祖母の蔵書はカバーが少々傷んでいる他は綺麗な状態で保たれている。今の部屋に移って来てからはやっていなかったのだろう。
 チラシにある三鷹市は当時祖母が住んでいた場所。店のあったところは Google ストリートビューで見るに2009年7月の時点で現在と同じ普通の住宅地で、店は跡形もない。――当時の値段の資料として取って置こうか、いや、スキャンして置こう。A4判よりは若干小さいので全てが収まった。

 昭和52年(1977)以降の3月18日と云うことになるが、1400店舗展開とは何年だろうか。昭和55年(1980)3月までであれば、当時私が住んでいた静岡県清水市で、何度か母が夕飯の支度を出来なかったときなどに小僧寿しを利用したことがある。この店は当時はそこそこ賑わっていた、そして今はすっかり寂れてしまった(らしい)商店街にあって、もちろん現存していないことを、先年やはり Google ストリートビューで確かめている。――その後は、近所になかったので殆ど利用する機会がなく、類似する京樽とか茶月は駅の近くにあったので極たまにだが利用したけれども、そもそもが私は寿司が嫌いではないが特に食べたいとも思わないので、自発的にこの手に店に行くようなこともなかったのだった。(以下続稿)