瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

小林千登勢『お星さまのレール』(5)

 フォア文庫愛蔵版上製本)について。内容は同じなので改版ではなく改装として置いた。
 複数の図書館で、カバーのない状態のものを目にしたところからして、フォア文庫愛蔵版には初め、カバーはなかったらしい*1。但し、刊行時期の新しいものにはカバーがあるらしく、四つ葉のクローバーをもっと自由に生やした飾り枠の装画になっている。一例を示しておく。

日本のおばけ話 (フォア文庫愛蔵版)

日本のおばけ話 (フォア文庫愛蔵版)

 本体の表紙は淡い青と薄い水色でフォア文庫のシンボル・マークを細かく並べた柄で、上部に横長の長方形の双郭に「フォア文庫愛蔵版/お星さまのレール/小林千登勢・作」とある。この本体の表紙の書影を他の本のものでも例として示せれば良かったのだが、Amazonにもネット上にも見当たらない。
 背表紙は白地、上部に「〈フォア文庫/愛蔵版〉 お星さまのレール」下部に「小林千登勢・作」最下部に淡い青のシンボル・マーク。裏表紙はシンボル・マークが表紙とは色違い(淡い青と薄い褐色)で配され、上部に横書きで「ISBN4-323-02209-3 C8393 金の星社」とある。
 見返しは(フレンチ)ベージュ色で遊紙もあり、フォア文庫版の扉の前にアート紙のフォア文庫愛蔵版としての扉が別にあり、上部に表紙と「フォア文庫愛蔵版/お星さまのレール/小林千登勢・作」とあり、中央部から下には淡い赤のシンボル・マークが並び、その真ん中に横並びに2つ、灰色で手書きのシンボル・マークがある。この扉の裏、下部に「装幀 安野光雅|表紙と扉は立体視できます。/遠くを見る目つきで、目に/力をいれないつもりでみて/ください。うまくいくと、/模様がうきだして見えます。」とある。
 次がフォア文庫版の扉(1頁、頁付なし)だが、普及版(並製本)の下部にあった「フォア文庫/C056」の整理番号は削除されている。以下は普及版(並製本)に同じ。
 奥付は簡略化されたもので、上部に横書きで「この文庫は、岩崎書店金の星社童心社理論社の/四社によって協力出版されたものです。」とあり、下部に縦書きで「フォア文庫愛蔵版/お星さまのレール©/一九九四年一月発行/著者 小林千登勢/発行 株式会社 金の星社」住所/電話番号略。奥付の裏は「《フォア文庫》愛蔵版・刊行のことば」で、文末に「一九九四年一月 フォア文庫十五周年に当たって」とある。これは並製本の「《フォア文庫》刊行のことば 1994年1月 フォア文庫15周年にあたって」と同文である。
 それはともかく、今は「在庫僅少」の本書も、平成6年(1994)1月、フォア文庫愛蔵版が初めて刊行されたときには、そのラインナップに入るくらいの扱いだったのだ。
 最後に1枚2頁広告が付いていて、表が「〈フォア文庫〉普及版・書名リスト 小学校中・高学年」裏が「〈フォア文庫〉普及版・書名リスト 小学校高学年・中学生」で、裏に「お星さまのレール」も見える。

*1:函はあったかも知れないが、未確認。