フォア文庫愛蔵版(上製本)について。内容は同じなので改版ではなく改装として置いた。
複数の図書館で、カバーのない状態のものを目にしたところからして、フォア文庫愛蔵版には初め、カバーはなかったらしい*1。但し、刊行時期の新しいものにはカバーがあるらしく、四つ葉のクローバーをもっと自由に生やした飾り枠の装画になっている。一例を示しておく。
- 作者: 川崎大治,赤羽末吉
- 出版社/メーカー: 童心社
- 発売日: 2004/02
- メディア: 単行本
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背表紙は白地、上部に「〈フォア文庫/愛蔵版〉 お星さまのレール」下部に「小林千登勢・作」最下部に淡い青のシンボル・マーク。裏表紙はシンボル・マークが表紙とは色違い(淡い青と薄い褐色)で配され、上部に横書きで「ISBN4-323-02209-3 C8393 金の星社」とある。
見返しは(フレンチ)ベージュ色で遊紙もあり、フォア文庫版の扉の前にアート紙のフォア文庫愛蔵版としての扉が別にあり、上部に表紙と「フォア文庫愛蔵版/お星さまのレール/小林千登勢・作」とあり、中央部から下には淡い赤のシンボル・マークが並び、その真ん中に横並びに2つ、灰色で手書きのシンボル・マークがある。この扉の裏、下部に「装幀 安野光雅|表紙と扉は立体視できます。/遠くを見る目つきで、目に/力をいれないつもりでみて/ください。うまくいくと、/模様がうきだして見えます。」とある。
次がフォア文庫版の扉(1頁、頁付なし)だが、普及版(並製本)の下部にあった「フォア文庫/C056」の整理番号は削除されている。以下は普及版(並製本)に同じ。
奥付は簡略化されたもので、上部に横書きで「この文庫は、岩崎書店、金の星社、童心社、理論社の/四社によって協力出版されたものです。」とあり、下部に縦書きで「フォア文庫愛蔵版/お星さまのレール©/一九九四年一月発行/著者 小林千登勢/発行 株式会社 金の星社」住所/電話番号略。奥付の裏は「《フォア文庫》愛蔵版・刊行のことば」で、文末に「一九九四年一月 フォア文庫十五周年に当たって」とある。これは並製本の「《フォア文庫》刊行のことば 1994年1月 フォア文庫15周年にあたって」と同文である。
それはともかく、今は「在庫僅少」の本書も、平成6年(1994)1月、フォア文庫愛蔵版が初めて刊行されたときには、そのラインナップに入るくらいの扱いだったのだ。
最後に1枚2頁広告が付いていて、表が「〈フォア文庫〉普及版・書名リスト 小学校中・高学年」裏が「〈フォア文庫〉普及版・書名リスト 小学校高学年・中学生」で、裏に「お星さまのレール」も見える。
*1:函はあったかも知れないが、未確認。