瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

柳田國男『妖怪談義』(08)

 以下の5種を対照させた目次を作ってみた。
・1『妖怪談義(現代選書)』(昭和三十一年十二月二十日初版發行・昭和三十二年二月十五日三版發行・定價二三〇圓・修道社・252頁)*1
・2『定本 柳田國男集』第四卷(昭和三十八年四月二十五日發行・定價一一〇〇圓・筑摩書房・508頁)*2
・3『妖怪談義(講談社学術文庫135)』(1977年4月10日第1刷発行・1991年5月15日第17刷発行・定価563円・講談社226頁)*3
・4柳田國男全集6(ちくま文庫)』(一九八九年十二月四日第一刷発行・定価1000円・筑摩書房・618頁)*4
・5柳田國男全集』第二十巻(一九九九年五月二十五日初版第一刷発行・筑摩書房・769頁)*5
 題目は1(修道社版)の目次により示して置く。頁付の数字をそのまま示した。なお、用字仮名遣は、12が本字歴史的仮名遣、34が新字現代仮名遣、5が新字歴史的仮名遣

1の目次 1修道社  2定本 講談社 4ちくま 5全集
自序*6    一   287    3    9   253
目次*7    七   504    8   ×   251
妖 怪 談 義   一三   291    13    14   257
かはたれ時   三九   308    36    37   273
妖 怪 古 意*8   四三   311    39    40   276
おばけの聲   六四   325    58    59   289
幻覺の實驗   六九   329    63    64   292
川 童 の 話   七六   333    69    70   296
川童の渡り   七八   335    71    72   298
川童祭懷古   八四   339    77    78   302
盆過ぎメドチ談   九三   345    85    86   308
小 豆 洗 ひ  一一一   356   101   101   319
呼 名 の 怪  一一六   360   106   106   322
團三郎の秘密  一一七   361   107   107   323
狐の難産と産婆  一二一   364   111   111   326
ひだる神のこと  一二三   365   113   113   327
ザシキワラシ 一  一二七   368   117   117   ×
ザシキワラシ 二  一三四   372   123   123   330
己が命の早使ひ  一三五   373   124   124   331
山 姥 奇 聞  一四一   377   129   129   335
入 ら ず 山  一四八   381   135   135   339
山人の市に通ふこと*9  一五一   383   138   138   341
山男の家庭  一五四   385   141   141   343
狒   々  一六六   392   151   151   350
山の神のチンコロ  一七〇   395   155   155   353
大人彌五郎  一七四   398   159   159   356
ぢんだら沼記事  一八六   405   170   169   363
 附・大太法師傳説四種*10  一九二   409   176   174   366
一つ目小僧  一九四   411   178   176   368
一眼一足の怪  一九八   413   181   179   370
片 足 神  二〇二   416   185   183   373
天 狗 の 話  二〇四   417   187   184   374
   *   **11      ×   ×   ×   ×
妖 怪 名 彙  二一五   424   196   193   380
 索  引  二三九   ×   ×   ×   ×


 なんでこんなものを作ったかということだが、自分の手控用に人名索引と地名索引を作ってみよう、と思い立ったからである。(以下続稿)

*1:5月27日付(03)参照。

*2:5月29日付(05)参照。

*3:5月26日付(02)参照。

*4:5月30日付(06)参照。

*5:6月1日付(07)参照。

*6:1の目次にはなし、対照の為補う。

*7:1の目次にはなし、対照の為補う。

*8:副題15「――言語と民俗の関係――」。234「――言語と民俗の関係」。

*9:2「人の市に通ふこと」に誤る。但し同じ頁(383頁)の柱及び内容細目(505頁)は「山人の市に通ふこと」。やはり3はこれを無批判に継承して目次も含め全て「人の市に通うこと」としている。4「山人の市に通うこと」

*10:145は「ぢんだら沼記事」にすぐ続けて始める(1は一九二頁2行め・4は174頁4行め・5は366頁15行めから。)。2は頁を改めるがこれは直前の408頁に余白が2行分しかなかったためであろう。3が直前の175頁に9行分も余白を取って、頁を改めて始めているのは、やはり良くない処置である。

*11:1の目次にはこうあって「妖怪名彙」をそれまでの文章と区別しているが、以後の版には継承されていない。5にもこれを削除した旨の注記はない。