瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

關敬吾『日本昔話集成』(3)

・『日本昔話集成二ノ三』昭和三十年六月二十日 初版印刷・昭和三十年六月三十日 初版發行・定 價八百五拾圓・角川書店・1035~一三八四頁+索引56頁・A5判上製本

 要領は一昨日に同じ。書名は奥付に拠る。図書館で掛け替えた表紙になっているので装幀は記述出来ない。
 1035頁、扉(頁付なし)はやや厚い紙で本文用紙よりも黄ばんでいる。標題は「日本昔話集成〈第 二 部/本格昔話〉」である。裏は白紙。
 一〇三七~一〇三八頁「自  序」、一〇三八頁14行め「一九五五・三・一四」日付。
 一〇三九~一〇四一頁「目 次」。
「二二 動 物 報 恩」一〇四三~一一〇〇頁
 二二八 狼報恩 一〇四三頁4行め~一〇四六頁4行め
 二二九 鷄報恩 一〇四六頁5行め~一〇四九頁9行め
 二三〇 猫檀家 一〇四九頁10行め~一〇五七頁
 二三一 猫又屋敷 一〇五八~一〇六一頁8行め
 二三二A 鼠退治 一〇六一頁9行め~一〇六八頁8行め
 二三二B 繪猫と鼠 一〇六八頁9行め~一〇七〇頁3行め
 二三三A 猿報恩 一〇七〇頁4行め~一〇七一頁5行め
 二三三B 猿報恩 一〇七一頁6行め~一〇七二頁4行め
 二三三C 猿報恩 一〇七二頁5行め~一〇七三頁13行め
 二三四A 人間無情 一〇七三頁14行め~一〇七六頁1行め
 二三四B 人忘恩 一〇七六頁2~14行め
 二三五 忠義な犬 一〇七七~一〇七八頁6行め
 二三六 枯骨報恩 一〇七八頁7行め~一〇八一頁12行め
 二三七A 文福茶釜 一〇八一頁13行め~一〇八七頁3行め
 二三七B 文福茶釜 一〇八七頁4行め~一〇九二頁6行め
 二三八 狐と博勞 一〇九二頁7行め~一〇九四頁6行め
 二三九 狐遊女 一〇九四頁7行め~一一〇〇頁
「二三 逃竄譚」一一〇一~一二二二頁
 二四〇 三枚の護符 一一〇一頁4行め~一一一八頁11行め
 二四一 鬼を一口 一一一八頁12行め~一一一九頁
 二四二 耳切團一 一一二〇~一一二一頁1行め
 二四三 牛方山姥 一一二一頁2行め~一一三九頁8行め
 二四四 食はず女房 一一三九頁9行め~一一七〇頁11行め
 二四五 天道さん金の鎖 一一七〇頁12行め~一一九一頁3行め
 二四六 姉弟と山姥 一一九一頁4行め~一一九二頁
 二四七A 鬼の子小綱 一一九三~一二〇〇頁7行め
 二四七B 鬼の子小綱 一二〇〇頁8行め~一二〇四頁13行め
 二四八 鬼と賭 一二〇四頁14行め~一二〇八頁
 二四九 妹は鬼 一二〇九~一二一五頁2行め
 二五〇 旅人馬 一二一五頁3行め~一二一九頁8行め
 二五一 油取り 一二一九頁9行め~一二二二頁
「二四 愚な動物」一二二三~一三〇五頁
 二五二 鍛冶屋の婆*1 一二二三頁4行め~一二三三頁1行め
 二五三A 猫と釜蓋 一二三三頁2行め~一二三八頁
 二五三B 猫と釜蓋 一二三九頁1~14行め
 二五三C 山姥と絲車 一二三九頁15行め~一二四一頁6行め
 二五四 猫と南瓜 一二四一頁7行め~一二四七頁5行め
 二五五 猫の踊 一二四七頁6行め~一二五二頁5行め
 二五六 猿神退治 一二五二頁6行め~一二六四頁
 二五七 猿の經立 一二六五~一二六九頁
 二五八 寶化物 一二七〇~一二七六頁12行め
 二五九 化物寺 一二七六頁13行め~一二八三頁11行め
 二六〇 化物問答 一二八三頁12行め~一二八五頁
 二六一 蟹問答 一二八六~一二八七頁3行め
 二六二 ずいとん坊 一二八七頁4行め~一二八八頁5行め
 二六三 大工と鬼六 一二八八頁6行め~一二八九頁7行め
 二六四 子守唄內通 一二八九頁8行め~一二九一頁11行め
 二六五 山姥と桶屋 一二九一頁12行め~一二九六頁10行め
 二六六 狸の八疊敷 一二九六頁11行め~一二九九頁
 二六七 山姥と石餅 一三〇〇~一三〇二頁5行め
 二六八 山梨の怪 一三〇二頁6行め~一三〇三頁9行め
 二六九 蜘蛛女 一三〇三頁10行め~一三〇五頁
「二五 人と狐」一三〇六~一三七二頁
 二七〇 尻のぞき 一三〇六頁5行め~一三〇九頁
 二七一A 風呂は肥壼 一三一〇~一三一二頁3行め
 二七一B 馬の糞團子 一三一二頁4行め~一三一三頁8行め
 二七二 髪剃狐 一三一三頁9行め~一三一八頁3行め
 二七三 狐の婚禮 一三一八頁4行め~一三二〇頁3行め
 二七四 錢は木の葉 一三二〇頁4行め~一三二一頁9行め
 二七五A 山伏狐 一三二一頁10行め~一三二六頁13行め
 二七五B 金剛院と狐 一三二六頁14行め~一三二七頁12行め
 二七六 山伏と一軒屋 一三二七頁13行め~一三三三頁12行め
 二七七 葬式の使 一三三三頁13行め~一三三五頁5行め
 二七八 狐の立聽 一三三五頁6行め~一三三八頁10行め
 二七九 坊樣と狐 一三三八頁11行め~一三四一頁4行め
 二八〇 叺狐 一三四一頁5行め~一三四九頁5行め
 二八一 片目違ひ 一三四九頁6行め~一三五一頁2行め
 二八二 似せ本尊 一三五一頁3行め~一三五五頁14行め
 二八三 八化け頭巾 一三五五頁15行め~一三六一頁7行め
 二八四 隱れ頭巾 一三六一頁8行め~一三六二頁13行め
 二八五 狐の嫁取 一三六二頁14行め~一三六六頁3行め
 二八六 狐のお産*2 一三六六頁4行め~一三六七頁10行め
 二八七 狐の化比べ 一三六七頁11行め~一三七二頁
「資料目録・略號*3」一三七三~一三八四頁
「索  引*4」56頁(左開き、横組み3列)。
 久し振りに通覧して、忘れていた話も多かった。その後刊行された昔話集や民話集で馴染みの話に、まだ類例の報告が殆ど為されていないことに驚かされた。しかし逆に、今となっては話型と認めたのは速断だったと思われるケースも幾つかあるようだ。いや、2021年10月25日付「日本の民話1『信濃の民話』(13)」に見た最終巻『日本昔話集成』第三部の2に附された「昔話の型」ではこの点が改善されているのだが「集成番号」の方が権威を持ってしまった。それはともかく、――しかし全体に亘ってその点検をすると大仕事になってしまうので、差当り気になった例についてぼちぼち取り上げて行くこととしよう。(以下続稿)

*1:「目次」一〇四〇頁6行めには「鍛治屋の婆」とある。

*2:「目次」一〇四一頁5行めには「狐のお產」とある。

*3:「目次」一〇四一頁7行めには「資料目録」とのみ。

*4:「目次」一〇四一頁8行めには「總 索 引」とある。