瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

塩嘗地蔵(027)

・散歩コースシリーズ山川出版社)新書版(17.3×10.7cm)横書き。
 既刊は26冊27冊*1Amazonには神奈川県高等学校教科研究会社会科部会歴史分科会 編集『鎌倉散歩24コース』(1993年12月20日1版1刷発行・2006年4月28日1版11刷発行・定価1171円・前付Ⅳ+198頁)の書影がないので、版元HPのページを示しておく。「24コース」が多く16種、ついで「25コース」が4種*2、他に「21・22・23」と「26・27・28」が各1種ずつ。
 カバーと口絵4頁(頁付なし)と裏表紙見返しの地図がカラーで、本文73頁までが赤黒の2色刷。前付は「発刊によせて」と「目次」で各2頁、本文はまず「鎌倉のあゆみ」(1〜8頁)で歴史と遺跡についてまとめ、第I部が「鎌倉散歩24コース」(9〜72頁)で、24のテーマに分けてコースを絵地図とともに紹介する。1つのテーマに複数のコースが紹介されているものもある(4「三浦一族滅亡の跡を訪ねる」と10「日蓮布教の跡をたどる」・18「鎌倉の往来口切通しを歩く」が各2つ、12「仏像を訪ねる」が3つ)の合計では29のコースである。
 この第I部には個々の寺院や史跡の紹介は殆どなく、第II部「鎌倉散歩事典」(73〜177頁)にまとめられている。これは五十音順の事典で、「●青砥藤綱旧跡跡/●赤木圭一郎」に始まって、「●和田の乱(和田合戦)/●和辻哲郎」に終わる。それぞれに〔テーマ2,5,8〕など、第I部で取り上げている箇所が示されている。
 索引(195〜198頁)を参照するに、光触寺は「39,42,109」に見えている。2桁の2つは第I部12「仏像を訪ねる」(38〜45頁)で、光触寺は〔国宝館・二階堂コース〕に含まれ、頬焼阿弥陀が「慶派の仏像」の例として取り上げられている。他の2つのコースは〔長谷・大仏コース〕〔北鎌倉コース〕
 109頁が「鎌倉散歩事典」の「光触寺」の項(〔テーマ12〕と附記)で、開山、頬焼阿弥陀について述べ、14行の説明文の最後の4行が塩嘗地蔵である。

……。また,境内には,塩嘗地蔵といわれる石像がある。むか/し六浦(横浜市金沢区)の塩売りが鎌倉へ行くときに地蔵に塩をお/供えしたが帰りにはなくなっていたとの言い伝えが名前の由来で,/現在もたくさんの塩が供えられている。*3

*1:【7月30日追記】山川出版社のHPの「一般書」フリーワード検索「散歩コース」でヒットしなかった『倉敷・岡山散歩25コース』を落としていた。従って既刊は27冊である。それにしても、シリーズ名が「散歩コース」「散歩シリーズ」とまちまちで、このシリーズを揃えて一覧表示出来ないのは、改善してもらえないだろうか。

*2:【7月30日追記】5種が正しい。

*3:ルビ「しおなめ・むつら」。