瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

美内すずえ『ガラスの仮面』(28)

 『ガラスの仮面』は次は単行本第15巻ということになるのだが、メモはあるが借りられなかったために、今、文庫版との対照が出来ない。
 やっと単行本第27巻まで読んだ。そして、なんだか疲れてきた。第32巻まで借りているが、どうも画風に抵抗を覚えるようになった。登場人物たちの成長に伴っての変化でもあるのだが、どうも苦手なのである。そして、やっぱり気になるのだが、白目の多用は、如何なものか。衝撃を受けたり役柄に入り込んでしまって、本人の理性を一時的に放擲したために、視線に焦点が定まらなくなっている、という記号としての白目なんだろうけど。一ツ星学園高等部の演劇部長のように、ずっと白目という人物もいるけれども。そう言えば、月影先生は登場した頃から「もう長くない」みたいなことを言いながら、結構しっかりなすっていて、老けるでもない。何歳なんだろう? そのことなら、単行本第32巻174〜175頁の「劇団オンディーヌの小野寺理事」の老けぶりには驚いた。単行本第27巻に登場したとき(128・131・167頁など)よりも皺が増え、そして眉毛が二倍くらい太くなっている。
 それはともかく、「Yohoo!知恵袋」でも2010年4月6日付でパロディによくある「白目+おそろしい子!」というのは実は本家には存在しないのではないか、という指摘がなされていたが、確かに真澄様が白目になる以前は、こんなに白目になっていなかった。
 話を戻すが、第28巻以降をぱらぱらと眺めていて、マヤと真澄の間がベタな展開になるのも、ちょっとおっさんには耐えられそうにない。表紙だけ示して置こう。

ガラスの仮面 (第28巻) (花とゆめCOMICS)

ガラスの仮面 (第28巻) (花とゆめCOMICS)

ガラスの仮面 (第29巻) (花とゆめCOMICS)

ガラスの仮面 (第29巻) (花とゆめCOMICS)

ガラスの仮面 (第30巻) (花とゆめCOMICS)

ガラスの仮面 (第30巻) (花とゆめCOMICS)

 図書館で借りるのは、まぁ耐えられるようになったのだが、それでも少々恥ずかしい。いや、買えば良いのだけれども、これ以上置く場所がない。そもそも、このブログ開設はこれまで溜め込んだ材料の放出を目的としていたのが、溜め込んだ資料の発掘と再確認というものは意外に億劫なもので、結局自転車操業になっている。特に夏以降の『ガラスの仮面』も「七人坊主」も本当にこの時期になって初めて知ったので、何の蓄積もない。そろそろ本来の目的に戻し、かつ今年の夏までやっていて中絶したものの続きやら、それから来月に迫った藤牧義夫展の観覧準備などを始めようと思う。
 という訳で、単行本第15巻は借りて後に書くことにして、単行本第16巻について、さらに続きの巻について、先に済ませて置くことにしたい。(以下続稿)