瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

小泉八雲『骨董』(1)

平井呈一訳『骨董岩波文庫32-244-3)
・1940年11月15日第1刷発行(201頁)
・1994年3月8日第6刷発行 定価447円
・2007年2月21日第7刷発行 定価500円
 5月14日付で見たように、岩波文庫の『怪談』は少なくとも2度改版されているが、『骨董』は改版なしでリクエスト復刊の対象になっている。
 リクエスト復刊ではその度ごとに揃いのカバーがかけられるので、第6刷と第7刷とではカバーが違う。「岩波文庫 リクエスト復刊」で画像検索すると、カバー各種を見ることが出来る。
 『骨董』のカバーは「岩波文庫 骨董」で画像検索するに、第6刷・第7刷ともにヒットする。第6刷のカバーは青地に横に白線が等間隔に引かれ中央上部に黒い正方形に白抜きで標題その他を載せたもの、第7刷のカバーは本体の表紙と同じデザインである。
 カバー背表紙は上部に標題、その下に2行に「ラフカディオ・ヘルン作/平井呈一訳」、下部に赤帯みたいになっているところに「赤二四四-三  岩波文庫」とある。第6刷にはさらに「460」太い下線があるが、第7刷にはない。
 カバー裏表紙、左上にバーコード2つ、右上に1行めISBNコードは同じ、2行めはCコードと第6刷「P460E」第7刷「\500E」、3行め、第6刷「定価460円(本体447円)」第7刷「定価(本体500円+税)」、中央に黒い「岩波」の壺印、第6刷に比して第7刷の方が一回り大きく線がはっきりしている。
 カバー表紙折返し、上部に「骨 董」と題して縦組み3行の紹介文、組み直されているが同文、第6刷には右下に小さく「カバー=中野達彦」とある。カバー裏表紙折返し、第6刷『広辞苑』第四版の広告、第7刷「図書」の広告。
 本体は同じ。奥付、第6刷は「定価はカバーに表示してあります」とあるが第7刷にはない。第7刷にはHPアドレスがある。他に異同は、発行者(社長)の氏名、郵便番号が5桁から7桁、電話番号が3つ、いづれも同じ番号だが2つめが「営業部」だったのが「販売部」になっていること、また「製本・永井製本」が「製本・中永製本」となっていることくらいである。
 奥付の裏は岩波茂雄「読書子に寄す」、次に3段組の目録で、第6刷は「《文庫リクエスト復刊'94年春》」30点40冊、頁付は「X」、その裏から「'94,1.現在在庫 C-1」から「C-3」。第7刷「'05.9.現在在庫 A-1」から「A-4」まで。(以下続稿)