瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

夏目漱石『それから』の文庫本(3)

・角川文庫321(3)
・昭和六十年十一月二十日改版三十四版発行(363頁)定価300円
 昭和60年(1985)11月9日公開の森田芳光監督による映画化に伴い、カバーを掛け替えたものが刊行された。

それから [DVD]

それから [DVD]

それから [DVD]

それから [DVD]

 まずDVDを挙げて置いた。映画を見る小遣いもなかったし、こういう映画を見る年でもなかったし、その後今に至るまで見ていない。
 さて、改版三十四版に戻って、カバー表紙折返し、上部に「それから」と題して横組み9行(1行17行)の紹介文、下部に「月刊カドカワ」の広告、最下部の右寄りに「カバー写真 東映提供」とある。この写真の書影はネットで検索しても出ないのだが、写真はこのチラシと同じものである。 パンフレットもある。同じものだが2つ挙げて置く。 雑誌「キネマ旬報」の特集。 さて、このチラシの文字を抜いて、パンフレットの方はもともと余白だが、その余白に縦組みの文字を新たに入れている。すなわち、左上にゴシック体で著者名、左下に小さくゴシック体で「角川文庫」、そしてチラシでは桃色の正方形になっている標題が、右上に縦長の短冊形で配置されている。正方形の中央に「sorekara 」と右を上に横転したアルファベットがあるのだが、本書の表紙では「か」の字の左に置かれている。 
 カバー背表紙は白縹色地で、上部に標題、中央に著者、下部にゴシック体で「角川文庫 緑 一」その下に「―8 ―」そして最下部に「300」とある。
 カバー裏表紙は白地に最上部に「ISBN4-04-100108-0 C0193 \300E 定価300円」とあるのみ。
 カバー裏表紙折返しは3月20日付「夏目漱石『三四郎』の文庫本(1)」で見た、角川文庫271『三四郎』九十八版のそれと同じ。
 奥付の裏が角川源義「角川文庫発刊に際して」、最後に「角川文庫 最新刊」で1頁(匡郭あり)10点、(49)と(50)の2頁。
 ところで、8月16日付(1)に貼った書影にもあるように、Amazon詳細ページには「出版社: 角川書店; 改版 (1985/10)」或いは「発売日: 1985/10」とあるのだが、同じ年の11月に出たこの改版三十四版の本体は、その前の改版二十三版と何ら変わらない。――このような表示があると、現行の版に昭和60年(1985)10月に改められたのかと思ってしまうが、全然そんなことはないので、そもそも「文庫: 363ページ」というのが現行の版と食い違った古い情報なのだが、それにしても、この年月の表示の意味は(例によって)よく分からない。とにかく、もう少しきちんとした情報を提供して欲しい。(以下続稿)