瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

泉鏡花『高野聖』の文庫本(1)

 私は怪談は好きだけれども、怪異小説は苦手である。柳田國男ではないが、如何にも頭で考えました、というような作為が、わざとらしさが、どうにも苦手なのである。鏡花はかつて大学の近代小説の講義を聞いたついでに『高野聖』を初版本の復刻で読んだが、私などの付いていけるような代物ではなかった。それから、その講義で「義血侠血」や「夜行巡査」などの粗筋を聞いたが、それで満足してしまい読まなかった。昨年、入江たか子主演・溝口健二監督の映画『瀧の白糸』を見て、名作だと思った。人力車と馬車で競争する場面の疾走感、それに主演の男女が美男美女である。
・角川文庫901(1)
【改版十版】昭和四十六年四月二十日改版初版発行・昭和五十二年八月三十日改版十版発行・¥220・285頁
【改版三十版】昭和四十六年四月二十日改版初版発行・平成四年三月十日改版三十版発行・定価417円・285頁

高野聖 (角川文庫)

高野聖 (角川文庫)

【改版三十四版】昭和四十六年四月二十日改版初版発行・平成五年七月十日改版三十四版発行・定価456円・285頁*1
【改版三十五版】昭和四十六年四月二十日改版初版発行・平成六年六月十五日改版三十五版発行・定価456円・281頁*2
【改版四十一版】昭和四十六年四月二十日改版初版発行・平成十一年五月十日改版四十一版発行・定価460円・281頁
 3種類のカバーを見たので取り上げて見た。Googleで「角川文庫 高野聖」で画像検索するとこの3つとも最初の方に上がって来る。なお、並んで出て来る五来重高野聖』は別の本で、読んだこともあるので古いメモを発掘出来たら記事にするかも知れない
 改版十版のカバーは、表紙折返しの下部右寄りに「カバー 栃折久美子」とある。その上に「|森村誠一文庫(全25冊)/1000万部突破記念|*3」と題して「角川映画第二弾 監督/佐藤純弥」の「人間の証明 文庫判 ¥420」の広告。その上に「第三回角川小説賞受賞」その下に「「この本は私の代表作である」森村誠一とある。その下に明朝体3行(1行18字)の紹介文、ついで「製作角川春樹事務所 配給東映」「サントラ盤ワーナー・パイオニアレコード」とあり最後に明朝体で「10月8日大ロードショー 」とある。
人間の証明 [DVD]

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人間の証明 デジタル・リマスター版 [DVD]

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人間の証明 [Blu-ray]

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人間の証明  ブルーレイ [Blu-ray]

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 この10月8日は昭和52年(1977)で、当時のチラシ・パンフレットが複数Amazonに出品されている。それから、ポスターや「キネマ旬報」も。「母さん、ぼくのあの帽子……」は、何となく覚えている。
映画チラシ 「人間の証明」監督 佐藤純弥 出演 岡田茉莉子、松田優作、ハナ肇

映画チラシ 「人間の証明」監督 佐藤純弥 出演 岡田茉莉子、松田優作、ハナ肇

広告ポスターポスター原作:森村誠一[人間の証明 角川文庫]

広告ポスターポスター原作:森村誠一[人間の証明 角川文庫]

 カバー表紙折返しの文字は全て横組みで、上部に「高野聖 他四篇」と題して明朝体9行(1行17字)の紹介文がある。これは他の版と比較しつつ後述する。
 カバー表紙は白地にKBマークを緑色で大きく刷り、右上の丸の下に「角川文庫」、右中央に「泉 鏡花/高 野 聖」、右下「」の右下に小さく「角川書店」と、いずれも明朝体・横組みで入る。これと色違い(黄色)の日本古典文学のカバーは3月30日付「角川文庫の『竹取物語』(01)」に紹介した。
 カバー背表紙は最上部に「高野聖」中央に「泉 鏡花」と明朝体で、下部に「角川文庫 緑 一〇2 ―  ¥220」とある。
 カバー裏表紙も白地、中央に黒でKBマークのKのみがあってその右の開口部に横組み明朝体の「角川書店」が食い込んでいる。最下部左寄りに「[¥220]  0193-101002-0946(1)」とある。
 裏表紙折返しは上部に「角川文庫泉鏡花作品集」1行空けて「高  野  聖/婦  系  図」、左下隅に小さく「カバー 旭印刷」右下隅に「KB」マーク。(以下続稿)

*1:2017年1月16日追加。

*2:2014年6月6日追加。

*3:1行め明朝体、2行めゴシック体