瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

太宰治『女生徒』の文庫本(3)

・角川文庫863(3)
 改版四十五版・改版五十二版・改版五十七版は頁数が一致していることからも察せられるように、内容は同じである。
 それから望月通陽のカバーの、改版五十一刷を見た。
【改版五十一版】昭和二十九年十月二十日初版発行・昭和四十三年二月五日四十四版発行・平成九年四月三十日改版五十一版発行・定価420円・249頁。
 8月26日付(1)に、改版五十二版の安西水丸のカバーについて記述した。すなわち改版五十二版が出た段階でも安西氏のカバーだったはずで、それ以前の改版五十一版に望月氏のカバーが掛かっているのは、返本等により戻っていたもののカバーを掛け替えたのであろうか。改版五十七版の望月氏のカバーと表紙・背表紙・裏表紙・表紙折返しは同じ。裏表紙折返しもほぼ同じで下部の「カバー 旭印刷」の次の◇で囲まれた「R」がこの改版五十一版のカバーにはない。
 奥付は改版五十二版とほぼ同じでそれぞれの発行日の他は改版五十一版「製本所――大谷製本」が改版五十二版「製本所――多摩文庫」に変わっているのみ。奥付の後の目録類も改版五十二版に一致している。

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 ここで9月30日付(2)に言及した改版二十六版の、まずカバーについてメモして置く。
 カバー表紙は9月4日付「太宰治『晩年』の文庫本(1)」に同じで、カバー表紙折返しの最下部に右寄りに「カバー 熊谷博人」とある。上部に「女生徒 他十三篇」と題して明朝体横組み9行(1行17行)の紹介文、これは9行(1行16字)に組み直されているが改版四十五版の同じ位置にある紹介文と同文。下部は「[小松左京文庫]/500万部突破記念/愛は人類を救えるか」との前置きのある「〈世界で初めて/南極ロケ敢行〉復活の日〈映画化/(角川文庫版)〉」の広告で、このタイトルの下に尖った岩山を背景に2人抱き合うモノクロの写真だか絵だかがあるが、誰だか分からない。この図の下に「〈世界に/先がけ〉6月28日(土)より日本公開」とある。2012年3月31日付「角川文庫の『竹取物語』(02)」に貼って置いた、昭和62年(1987)9月26日公開の映画「竹取物語」の予告篇でも「全世界に先がけて」と言っていたのを思い出した。

復活の日 [DVD]

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復活の日 デジタル・リマスター版 [DVD]

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 当時のチラシ。3種ある。
【映画チラシ】復活の日 2種

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 パンフレット。この映画は見ていない。TVでも。
【映画パンフ】復活の日 深作欣二 草刈正雄 オリビア・ハッセー

【映画パンフ】復活の日 深作欣二 草刈正雄 オリビア・ハッセー

 角川文庫版は絶版になっていて、今はハルキ文庫から出ている。
復活の日 (ハルキ文庫)

復活の日 (ハルキ文庫)

 長篇SF小説は読む精神的余裕がないし、今後も読まないと思うので、ついでにまとめて貼って置いた。(以下続稿)