瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

夏目漱石『夢十夜』の文庫本(2)

 朝、大雨になるとか言っていたのに降らなかった。洗濯すれば良かった。

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・角川文庫904『文鳥夢十夜・永日小品』(2)
8月16日付(1)の続きで、改版三十五版・改版三十九版・改版四十一版のカバーを比較して見た。
 改版三十五版と改版三十九版はわたせせいぞうのカバーで、改版四十一版は著者の写真のカバーになっている。定価は改版三十五版と改版四十一版が定価420円で、改版三十九版は定価379円である。すなわち私の見た3冊の、カバーの順序は改版三十九版→改版三十五版→改版四十一版と云うことになる。よってその順序で取り上げることとする。
改版三十九版】昭和三十一年九月十日初版発行・昭和四十四年一月二十日十三版発行・平成七年五月二十日改版三十九版発行・定価379円・245頁
 カバー表紙は改版三十二版に同じ。
 カバー表紙折返し、上部、夏目漱石の顔写真と紹介は10月27日付「夏目漱石『こゝろ』の文庫本(1)」で見た角川文庫235『こゝろ』一八八版(平成十四年五月二十五日一八八版発行)に一致。最下部右寄りに「カバー わたせせいぞう」。改版三十五版・改版四十一も(恐らく)同じ。
 カバー裏表紙折返しは改版三十二版に同じ。
 カバー背表紙、淡い水色地で改版三十二版にほぼ同じ、異同は著者名の下の「緑/1-17」がなくなっていることと、最下部の●に白抜きの「P」の下の数字が「390」となっていること。
 カバー裏表紙、左上にバーコード2つ「97840410011721910193003902」、右上に「ISBN4-04-100117-XC0193 P390E 定価390円」定価の下に「(本体379円)」と添える。中央にゴシック体縦組みで、

エゴイズムに苦しむ近代的人間/の運命を追求してやまなかった/漱石が時として見せた滋味豊か/な一面をのぞかせる美しい香り/高い珠玉篇。メルヘンと呼ぶべ/きか、夢幻と名づくべきか、読/者を一つの世界にいざなってや/まない。漱石愛する人々の忘/れてはならない貴重な人間像。/「京に着ける夕」「倫敦消息(1)(2)」/「自転車日記」も収録。

とある(数字の括弧は左右に添える)。
改版三十五版】昭和三十一年九月十日初版発行・昭和四十四年一月二十日十三版発行・平成四年十月二十日改版三十五版発行・定価420円・245頁
 カバー表紙は改版三十二版に同じ。
 カバー裏表紙、左上にバーコード2つ、1つめは改版三十九版に一致、2つめは「1920193004205」、右上に「ISBN4-04-100117-XC0193 \420E定価:本体420円(税別)」、中央のゴシック体縦組みの紹介文は改版三十五版に同じ。
 カバー表紙折返し、写真と紹介文は改版四十一版に同じ、最下部右寄りにゴシック体右寄りで「カバー わたせせいぞう
 カバー裏表紙折返し、「角川文庫クラシックス夏目漱石作品集」として改版三十二版と同じ12点が列挙される。左下に「カバー 暁印刷」右下にKBマーク。
 カバー背表紙「CLな|1-13」すぐ下に楷書体で標題・ゴシック体で著者名「文鳥夢十夜・永日小品 夏目漱石」、下部にゴシック体で小さく「\420」とあってすぐ下が色の帯状(縦4.5cm)になっていてその上寄せに白抜きゴシック体で「角川文庫クラシックス」とある。
 奥付、異同はそれぞれの発行日、「電話」番号の市外局番の下に「三」を追加、「製本所――大谷製本」、断り書きは改版四十一版に近いが、「小社通信販売課宛にお送り/」が改版四十一版「小社営業部サービスセンターに/お送り」になっている。匡郭下辺の右側上下の文字は改版四十一版に同じ、下辺の下左寄せ「な 1-14」とある。
 目録、1頁6点の「角川文庫ベストセラー*1」が5頁と「角川文庫最新刊」が3頁。
改版四十一版】昭和三十一年九月十日初版発行・昭和四十四年一月二十日十三版発行・平成十年五月三十日改版四十一版発行・定価420円・245頁
 カバー表紙・カバー表紙折返しは2012年3月22日付「夏目漱石『坊っちゃん』の文庫本(05)」に見た角川文庫79『坊っちゃん』改版八十五版に同じ*2で、標題は「文鳥夢十夜・ /  永日小品」と配置。
 カバー背表紙は桜色地、上部に小さく「QRコード|な|1-13|Y420|」とあってゴシック体で著者名、周囲を赤紫色ので囲まれた赤紫色のの下に明朝体の太字で標題、下部やや小さいゴシック体で「角川文庫」とあり、最下部に赤紫色の|■
 カバー裏表紙折返しは上部に縦組みで、明朝体太字とゴシック体で「角川文庫●夏目漱石の本 ―――――――――」●は○で囲う。明朝体で上段に10点「吾輩は猫である坊っちゃん草枕二百十日虞美人草三四郎/それから/門/彼岸過迄/行人/こゝろ」、下段に4点「道草/明暗/文鳥夢十夜・永日小品/硝子戸の中」、最下部左に明朝体横組みでごく小さく「カバー 旭印刷」、右下にKBマーク。
 カバー裏表紙は改版三十五版に同じ。(以下続稿)

*1:上部のロゴは角川文庫2094『二十四の瞳』七十三版の目録に同じ。書目は一致しない。

*2:カバー表紙折返しは2012年10月27日付「夏目漱石『こゝろ』の文庫本(1)」に見た、角川文庫235『こゝろ』一八八版にも同じ。