瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

松本清張『文豪』(2)

 11月4日付(1)の続き。
・文春文庫(1)

文豪 (文春文庫)

文豪 (文春文庫)

・2000年6月10日第1刷(366頁)定価562円
・2001年1月15日第2刷 定価562円
 なか見!検索で「2006年4月15日第3刷」を一部閲覧出来る。定価562円。但し帯は外されている。本体は同じらしい。
 カバー表紙の上製本との異同であるが、標題や子持ち枠の褐色が濃くなっていること(これは上製本が褪色しただけかも知れぬ)、一列に並んでいる標題・著者名の下に小さく教科書体で「文春文庫」と入っていること、子持ち枠の内側の地色は同じだが輝石片を散らしたようになっていること、枠の外側が上製本も同じ地色であるのに対し、文庫版は白地になっていること、である。
 カバー背表紙、黒字に白抜きで上部に明朝体で標題、中央に著者名、下部に長方形に白く抜いて[ま 1 87]その下「文春文庫」人と木のマーク「562/+税」とある。
 第1刷・第2刷のカバーは一致、第3刷のカバーは表紙・裏表紙は同じ、背表紙は表示されないので比較出来ない。表紙・裏表紙の折返しには異同がある。
 カバー表紙折返し、横組みにてゴシック体「|著者紹介|」とあって明朝体で「松本清張(まつもと・せいちょう)」と題し、以下明朝体で1行15字の紹介文があるが、これが第1刷・第2刷と第3刷で違っている。すなわち、1〜2行め「福岡県小倉/市(現・北九州市)に生れる。」が「福岡県企救/郡板櫃村(現・北九州市)に生れる。*1」に、8〜9行め「/日本ジャーナリスト会議賞受賞。/70年菊池寛賞、」が第3刷の8〜11行では「第5回日本ジャーナ/リスト会議賞受賞。67年第1回吉/川英治文学賞受賞。70年第18回菊/池寛賞、」となっていて、そのため第1刷・第2刷が18行だったのが第3刷では20行に増えている。左下に「文春文庫」マーク。
 カバー裏表紙折返しには3段の飾り枠の「文春文庫 松本清張作品リスト」があるが、1段に17点で第1刷・第2刷には本書が最後で49点並んでいたが、第3刷では37点に減っている。左下に「カバー・坂田政則」とあるのは共通。
 奥付、第2刷・第3刷はそれぞれの発行日が入ったこと、それから第2刷から文藝春秋ホームページ/文春ウェブ文庫のアドレスが入っていること、そして発行者が第3刷から違う以外は同じ。(以下続稿)

*1:ルビ「きく/いたびつ」。