瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

夏目漱石『こゝろ』の文庫本(6)

集英社文庫『こころ』(1)*1
・1991年2月25日第1刷(340頁)
・1993年6月5日第6刷 定価301円
・2001年6月6日第21刷 定価305円
・2002年6月8日第22刷 定価305円*2
・2003年3月9日第23刷 定価305円*3
・2004年1月21日第24刷 定価305円*4
・2006年6月6日第28刷 定価305円*5
・2007年6月6日第29刷 定価305円*6
・2007年7月31日第30刷 定価305円

こころ (集英社文庫)

こころ (集英社文庫)

・2008年6月7日第32刷 定価305円
・2008年8月11日第34刷 定価305円*7
・2009年8月16日第35刷 定価305円*8
・2013年6月8日第46刷 定価305円*9
 現在『人間失格』と似たようなイラストの表紙になっており第32刷がこの表紙である*10が、以前は砂浜に麦藁帽子を被って座っている、丸眼鏡の男性のイラストで、第30刷の時点ではまだこの白の和服で臑を剥出しにしているのに毛も生えてなさそうな、不健康そうな小父さんの表紙である。これはAmazon詳細ページで見ることが出来る。眉毛は濃く鉤鼻で法令線があるが口の辺りが白くなっていて、これはマスクをしているとかではなくわざと消してあるのである*11
 カバー表紙折返し、第6刷・第21刷は上部に1000円札の肖像のもとになった顔写真、下に縦組み明朝体で「夏目漱石(一八六七〜一九一六)」と題して以下7行(1行16字)の紹介文。第21刷には左下に「S/な-19-3」マークがあるが第6刷にはない。右下に横組みで第6刷「装画・吉野朔実/AD・菊地信義」とあり第21刷にはさらにその下に「口絵レイアウト・野崎麻理」とある。第30刷・第32刷は文字はここの文字は全てゴシック体で、上部、顔写真が縮小されてその左に横組みで「夏目漱石なつめ・そうせき(1867〜1916)」と入り、下に赤線、その下に横組み6行(1行17字)で紹介文、ほぼ同文、異同を示すと2〜4行め「出される。東京帝大英文科卒。一九/〇〇年から三年、ロンドンに留学。/一九〇五年」→2〜3行め「/される。東京帝国大学英文科卒業。1900/年から3年、ロンドンに留学。05年」。第30刷には下部左寄りに第21刷と同じカバーの担当者が3行に入るが「・」が「/」に変わっている。第32刷は「イラストレーション/小畑 健」「カバーデザイン/泉沢光雄」「口絵レイアウト/野崎麻理」とある*12
 カバー背表紙、第6刷と第21刷は上部に「○|19|3|こ こ ろ」○の中に明朝体「な」、標題も明朝体。中央下寄りに明朝体で著者名、下部にゴシック体で小さく「集英社文庫  \310」私の見た第21刷はこの定価部分が欠損していて不明*13。第30刷は肌色地(褪色か)、第32刷は紅色地で上部にゴシック体で著者名、その下に白く○を抜いて灰色のゴシック体で「な」その下に白の影付きの数字で「19/3」明朝体で標題、最下部に「S」に将棋の駒を組み合わせたようなマークに小さく「集英社文庫*14。(以下続稿)

*1:2017年6月23日追記】標題は「こゝろ」ではないので『こころ』を追加した。

*2:8月12日追加。

*3:2017年1月16日追加。

*4:6月5日追加。

*5:2019年4月16日追加。

*6:2017年6月23日追加。

*7:2016年7月17日追加。

*8:2月24日追加。

*9:2017年4月25日追加。

*10:2014年3月1日追記】また改装されていることに気付いたが、新しいものは未見。吉野朔実小畑健のカバーはAmazon詳細ページにて閲覧出来る。なお、なか見!検索で表示されるのは角川文庫13391『こゝろ』で集英社文庫ではない。

*11:2017年6月23日追記】第29刷は写真、木造建築の2階で、黒光りした板の床に直に座る、白っぽい袖無しの上衣に、淡い鶯色地に、茶色と白の植物の模様が入ったスカートを穿いた蒼井優。大きな木枠の硝子窓が背後と左に並び、内側に勾欄があって蒼井氏は右手を掛けて、顔もその方向を向いて空を見上げる態。屋内に光源はなく外が明るく白いが直射日光ではない。右側を短冊形(14.2×1.2cm)に白く抜いて上部に明朝体太字で「こころ 夏目漱石」最下部にごく小さく「集英社文庫」と小さく入る。第46刷は第32刷と同じイラスト。

*12:2017年6月23日追記】第29刷と第46刷の上部の写真と紹介文は一致。第29刷は「モデル/蒼井優」「カバーデザイン/居山浩二」「撮影/鳥巣佑有子」「ヘア&メイク/赤松絵利(esper.)」「スタイリスト/白山春久」1行分空けてやや小さく「口絵レイアウト/野崎麻理」とある。第46刷は「カバーデザイン/泉沢光雄」「イラストレーション/小畑 健」の2行。

*13:8月12日追記】第22刷のカバーは第21刷に同じ。このカバー背表紙最下部には「◆305」とある。

*14:2017年6月23日追記】第29刷は肌色地、第46刷は紅色地。