この記事は2012年8月21日から2013年4月9日に掛けて書きかけていたのだが、そのまま3年以上放置していた。今回『戦中派虫けら日記』を取り上げたついでに、「山田風太郎『戦中派不戦日記』の文庫本(1)」となっていた題から「の文庫本」を削り、文章の配列を入れ替え、角川文庫版に関するメモを削除した他はそのまま上げて置くことにした。(以下続稿)
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大学院の頃、人に勧められて読んだ。
・講談社文庫
- 作者: 山田風太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1985/08
- メディア: 文庫
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・1995年6月30日第9刷発行 定価718円
・2002年1月23日第13刷発行 定価762円
・2002年4月22日第14刷発行 定価762円
カバー背表紙最下部、第9刷「P740」、第13刷「Y762」
カバー裏表紙、上部3.2cmが白、下部11.6cmが橙色。左上にバーコード2つ、2つめのバーコード(下4桁「7403」→「7624」)が下の橙色の部分に食い込んでしまうのでその分2.4×5.4cm白くしてある。この突出部の下、右寄りに右詰めで「戦中派府伝日記/山田風太郎/定価740円/(本体718円)」少し離れて「●5|3」●に白抜き明朝体「や」。標題(明朝体)と著者名(ゴシック体)は小さい。価格は明朝体で本体はやや小さい。第13刷は左寄りに左詰めで標題と著者名の間が少し離れ「定価:本体762円(税別)」と1行になっている。右上1行めISBNコード、2行め「C0192 P740E (2)」→「\762E (3)」、その下の橙色のところに縦組み明朝体8行(1行18字)の紹介文、1字めが四倍角。
カバー表紙折返し、左下に講談社文庫のマーク、マークの下に番号があるが私の見た本はいづれもブックコートフィルムのために切除されており不明。右下に縦組み明朝体で小さく「カバーデザイン 岸顕樹郎」。第9刷は後は余白になっているが、第13刷は上部に横組みで姓名は太い明朝体、読みはゴシック体で「山田風太郎(やまだ・ふうたろう)」と題して、以下ゴシック体12行(1行18字)の紹介文がある。12行め「/ある。2001年7月28日、逝去。」の「ある。」まではここまで11行と同じ濃さ・字配りだが残りがやや薄く、字配りも不安定である。山田氏死去の前にこの部分のない略伝がまず掲載されたのであろう。
カバー裏表紙折返し、白い部分の中央下に橙色で講談社文庫のマークがあってその下に「講談社文庫」その下橙色の最上部にゴシック体横組みで第9刷「山田風太郎作品」、第13刷「山田風太郎忍法帖作品」とあって、第9刷はその下にゴシック体縦組みで「戦中派不戦日記/婆娑羅」とあるが第13刷は2段組にして上に8冊、下に6冊最後に(全14巻)とある。
第13刷と第14刷はカバーも同じ、奥付のそれぞれの発行日が違うのみ。
奥付、上部に二重線があって第9刷はその下に何もないが、第13刷は「|著者|山田風太郎 1922年、兵庫県生まれ。東京医科大在学中の'47年、/……」の、明朝体横組み8行(1行32字)の著者紹介がある。これはカバー表紙折返しと同文、すなわち末尾7〜8行め「……ある。2001年7月28日、/逝去。」は追加か。第9刷と第13刷の異同はその他、「© Futaro Yamada 1985」→「© Keiko Yamada 2001」と「〒112-01」→「〒112-8001」。著作権継承者は夫人で五月二十七日条に「啓子ちゃんという可愛らしい女学生」として見える人で、五月三十日条に早くも「運命」を感じているのである。
・新装版
- 作者: 山田風太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/12/13
- メディア: 文庫
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・2005年6月28日第2刷発行 定価952円
新装版の第1刷と第2刷のカバーは同版のようだ。
奥付も第2刷発行の1行が加わっているのみ。
奥付の裏、野間省一「講談社文庫刊行の辞」
第1刷「講談社文庫■最新刊」が2頁、■は杉のような講談社文庫のマーク。1頁に12点、1頁めの11番めに本書。次に3段組の「講談社文庫 目録」が2頁、2頁めの左下に「2002年12月15日現在」、1段に19点、4〜17番めが山田風太郎で、最後が本書。
第2刷「講談社文庫 目録」4頁、4頁めの左下に「2005年6月15日現在」。3頁めの下段11番めから4頁め上段7番めで16点18冊で、本書の前に「妖説太閤記(上)(下)」後に「奇想小説集」が増えているが、この2つはカバー裏表紙折返しの16冊に追加されていない。