瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

壺井栄『二十四の瞳』の文庫本(8)

・角川文庫14733(3)
 2012年10月8日付(4)に、てぬぐい専門店「かまわぬ」コラボレーションによる和柄スペシャルカバーが掛かった改版四版(平成二十二年五月十五日発行)を紹介したが、2012年8月9日付(2)で見たように、改版初版(平成十九年六月二十五日発行)での改装と思われる畑典子のカバーは改版五版(平成二十二年六月三十日発行)にも掛かっており、この「かまわぬ」のカバーが平成23年(2011)夏の企画であるところからしても、これは改版四版発行当時のものではなく、返本後掛け替えられて再出荷されたものであろうと推測して置いた。
 その後、改装当初の増刷を確認したので、以下に略述して置く。
・平成二十三年七月十五日改版七版発行 定価324円
 本体、奥付はなか見!検索に掲出されている改版再版のものと、それぞれの増刷日以外は一致。最後にある「角川文庫ベストセラー」2頁も改版初版に一致している*1
 カバーは改版四版に掛かっていたものと同じ。図書館の本にしては貴重なのは帯が保存されていることで、長さ37.0cm、幅5.0cmで、表紙折返しはカバーと同じ柄(7.0cm)で左下隅に柄に紛れるように明朝体縦組みで小さく標題、表紙の左7.2cm(0.3cm分は折返し)は白地で下部に横組みで「発見!角川文庫2011■には白抜きで「QR/コード付」とある。その上に縦組み明朝体で大きく「おなご/先生ん家へ、/いってみるか、/みんなで」*2とあり最後に下寄せで小さく「――本文抜粋」とある。右は背表紙から裏表紙に掛けて手拭い柄8.3cm、裏表紙の右7.6cmは横組みで、上部に破線に上下を挟まれて「「発見! 角川文庫2011」フェア実施中の書店にて」とあり「 冊買うとその場でもらえる! /ハッケンくんCOOLストラップ」その下にストラップの写真、うち6つがハッケンくんで、1つは白熊、1つはペンギン、もう1つは紐の附いた「」の上に「シークレット」とある。右下に破線の円があって「全部で/ 種類」、最下部に小さく「*プレゼントはなくなり次第、修了いたします。また、デザインは変更になる場合がございます。」とある。
 裏表紙折返しは横組みで上部は明朝体で大きく「ハッケンくんグッズをもらおう!」赤の装飾線の下線、その下に「文庫を買ったら角川文庫のケータイサイト/「発見!ひろば」にアクセスして、/ハッケンくんグッズをもらおう。」とあり、赤の二重線の下線のある「 冊買うと ポイント」、その右に破線の円「50ポイント」とあって「ブックカバー」の写真、破線の円「200ポイント」とあって写真「ハッケンくんぬいぐるみ」、下部はゴシック体で、左に縦長の黒い四角に白抜きで「応募方法」とあり、その右に横組み5行、1行め太字で「帯を取って裏面のQRコードから「発見! ひろば」にアクセス!」、2〜5行め箇条書きで「*新しいQRコード帯と、これまでの銀スクラッチ帯のポイントは合算できます。/*郵送での応募も可能ですが、ケータイとの重複応募はできません。/*本キャンペーンは予告なく変更、終了する場合があります。/*詳しくは今すぐ「発見! ひろば」にアクセス。」とある。私のように携帯電話を持っていない者は応募出来ないのかしらんと思ったのだが郵送も受け付けてくれたようだ。しかし10冊、或いは40冊文庫本を買うのはしんどい。最下部に太字で「お問い合わせ 発見! ひろば事務局」とあって、右に赤い横長楕円に白抜きで「この帯の裏面から/アクセス▲▲」▲は右を向いている。その下に電話番号、その右に小さく受付時間。
 その裏表紙折返しをめくってみると、鉄道の切符のような印刷でQRコード、右脇に縦組みで「角川文庫」とある。裏面には他に何も印刷されていない。

*1:1頁め新選組関係3点、太宰4点(晩年/走れメロス/斜陽/人間失格・桜桃)、2頁め漱石4点(吾輩は猫である坊っちゃん三四郎/それから)宮沢賢治3点(注文の多い料理店銀河鉄道の夜風の又三郎)。

*2:「家」にルビ「く」。