瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

壺井栄『二十四の瞳』の文庫本(09)

・角川文庫2094(4)
 平成19年(2007)6月に角川文庫14733として改版されて以後、カバーが3種類あることを2012年8月9日付(2)に指摘したが、その前の角川文庫2094も4種類のカバーが存在することを指摘して置いたが、さらにもう1種類確認したのでここにメモして置く。
・平成十四年七月五日八十三版発行(220頁)定価300円
 本体は2012年10月26日付(5)で見た五十八版に3〜220頁は合致。異同は1頁め(頁付なし)の扉の鳳凰が、翼と脚を広げて羽を銜えていたものから、脚を揃えたものに変わっている。これは奥付も同じ。
 奥付はそれぞれの発行日の他、発行者が兄から弟、電話が〈編集部/営業部〉の割書になっているのは同じだが、五十八版は9桁だったのが八十三版は市外局番(〇三)の次に「三」が入って10桁、編集部の下4桁「−八四五一」が「−八五五五」、次いで「〒一〇二 振替東京③一九五二〇八」と1行で入っていたのが「〒一〇二−八一七七/振替〇〇一三〇―九−一九五二〇八」、「印刷所――暁印刷 」の下の「製本所――大谷製本」が「製本所――コオトブックライン」に、次の行の装幀者は同じ、次いで五十八版は「落丁・乱丁本はお取替えいたします。/定価はカバーに明記してあります。」1行分空けて「Printed in Japan」、単郭の下辺の下、右寄りに「ISBN4-04-111308-3 C0193」となっているが、八十三版は「本書の無断複写・複製・転載を禁じます。/落丁・乱丁本はご面倒でも小社営業部受注センター読者係に/お送りください。送料は小社負担でお取り替えいたします。」少し空けて1字下げで「定価はカバーに明記してあります。」そして匡郭内の下辺右上に横組みで「©Printed in Japan」、匡郭下辺の下、左寄りに「つ 1-1」、右寄りにあるISBNコードとCコードは五十八刷に同じ。
 奥付の裏は「角川文庫発刊に際して」、目録は2頁あって角川文庫14733と同じ形式の「角川文庫ベストセラー」だが書目は全く一致しない。(以下続稿)
2月14日追記】「奥付は……」の段落で、それぞれ2箇所「五十八刷」「八十三刷」と誤記していたのを「五十八版」「八十三版」と修正した。