瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

角川文庫の松本清張(3)

・昭和30年代 粒ぞろい短編集(3)
【3】角川文庫14614『偏狂者の系譜』

偏狂者の系譜 (角川文庫)

偏狂者の系譜 (角川文庫)

・平成十九年三月二十五日初版発行(283頁)定価514円
 4月11日付(1)で見たように、1月の段階では「学芸の偏狭者たち」という標題が予定されていた。
 装幀は基本的に『男たちの晩節』及び『三面記事の男と女』に同じなので、違いを中心に記述してみる。
 カバー背表紙は上部「QRコード|ま|1-35|Y514|」、地色はごく薄い桃色。次にゴシック体で著者名、少し空けて「偏狂者の系譜」で囲われている。標題は明朝体。下部、ゴシック体でやや小さく「角川文庫 |■」。
 カバー裏表紙のレイアウトも同じ、右上のゴシック体横組み14行(1行14字)の紹介文。
 カバー表紙折返し、上部の顔写真と名前・紹介文は同じ。そのすぐ下に子持枠(3.2×4.3cm)がある。

昭和30年代
粒ぞろい短編集(3冊)
――――――――――
男たちの晩節 既刊
三面記事の男と女 既刊
偏狂者の系譜 既刊


 横線(3.8cm)の上はゴシック体、下は明朝体。3つとも「既刊」になっている。
 最下部にゴシック体で2行「装画/恩地孝四郎「虚脱」」「装丁/鈴木成一デザイン室」。
 裏表紙折返し、ゴシック体横組みの「角川文庫|松本清張の本 ||」は『三面記事の男と女』の20点に本書が追加されて21点。余白を挟んで明朝体で小さく「カバー 泉文社」、右下にKBマーク*1
 奥付はレイアウトなど『男たちの晩節』初版に同じ。裏は「角川文庫発刊に際して」、目録は1頁に7点の「角川文庫ベストセラー」が2頁で、1頁めの1つめが「男たちの晩節」で2つめが「三面記事の男と女」、3つめから2頁めの7点の合計12点は『男たちの晩節』初版にあったものの1頁めから2頁めの5点めまでの12点と一致。(以下続稿)

*1:6月9日追記】初版だがカバーの違うものを見た。すなわち、裏表紙折返しの「カバー 泉文社」のところが空白になっており、「松本清張の本」は左右2列で左14点、右12点、これは4月14日付(2)の5月13日追記で触れた角川文庫15711『蔵の中』初版のカバー裏表紙折返しに一致する。表紙折返しは子持枠はなくなり、裏表紙も組み直されているが、これらの処理は4月11日付(1)で見た角川文庫14547『男たちの晩節』五版及び九版、4月14日付(2)で見た角川文庫14582『三面記事の男と女』六版と同様の組み直しがなされているようである。