・角川文庫9195
- 作者: 松本清張,駒井哲郎
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1994/12/02
- メディア: 文庫
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【初版】平成六年十二月二十五日初版発行・定価505円・272頁
【再版】平成六年十二月二十五日初版発行・平成二十一年十月二十五日再版発行・定価552円・272頁
初版のカバーについては5月16日付「角川文庫の松本清張(7)」に記述して置いた。ここでは再版について記述して置く。
カバー表紙折返し、上部の著者の写真と紹介文は角川文庫14547『男たちの晩節』五版・十一版に一致、下部には何もない*1。
カバー背表紙は淡い肌色地で、上部にゴシック体で「ま/1-29 松本清張」中央に明朝体太字で「●一九五二年日航機「撃墜」事件」●は○で囲われている。下部にゴシック体で「角川文庫|■」。
カバー裏表紙折返しは4月14日付「角川文庫の松本清張(2)」の【5月13日追記】で取り上げた角川文庫14582『三面記事の男と女』六版に一致。
カバー裏表紙、左上のバーコード2つ、1つめは一致、2つめは下4桁が「5203」が「5523」に、その下に13桁のISBNコードでバーコード1つめの数字と一致、その下に「C0193 \552E」次の行に「定価:本体552円(税別)」、その右にゴシック体横組み14行(1行14字)の紹介文。初版の紹介文は以下のようであった。
昭和27年、日航機「もく星」号は伊豆大島の三原山に激突、全37/名の命が奪われた。その時、米人パイロットと米軍管制官の間/にどんな交信がなされたのか。全員救助の報が絶望に変わる一/夜の間に、米占領軍で何が画策されたのか。犠牲者のひとり、/ダイヤ密売の美女は何者なのか。世を震撼させた事件の謎にせ/まり、「40年目の真実」を明らかにした、巨匠最後の渾身作。
これが再版では次のように変わっている。
昭和27年4月9日、羽田を離陸/した大阪経由福岡行の日航機「も/く星」号は伊豆大島の三原山に/激突、全37名の命が奪われた。/米人パイロットと米軍管制官の/間にどんな交信がなされたのか。/全員救助の報が絶望に変わる一/夜の間に、米占領軍で何が画策/されたのか。犠牲者のひとり、/ダイヤ密売の美女は何者なのか。/世を震撼させた事件の謎に迫り、/「40年目の真実」を明らかにし/た、完結した長編としては巨匠/生前最後の作品となった渾身作。
と「その時、」が削除された他は全体に説明が詳しくなっている。
本体は同じ。内容については単行本と比較しつつ別に述べる。
奥付の形式、初版は角川文庫3606『山峡の章』三十八版に同じ。違っているところのみメモして置くと「印刷所――暁印刷 製本所――本間製本」、匡郭下辺の下左寄せに「ま 1-42」。再版は角川文庫14547『男たちの晩節』五版に同じ。
「角川文庫発刊に際して」は同版に見える。
目録、初版は1頁6点、明朝体で標題、ゴシック体で著者名、明朝体縦組み3行(1行10字)で「角川文庫最新刊 」が5頁、「角川文庫ベストセラー」が7頁。再版は「角川文庫ベストセラー」は1頁7点、3頁めの3点めまでが松本清張、1頁め「顔・白い闇/山峡の章/水の炎/死の発送/失踪の果て/紅い白描/黒い空」2頁め「数の風景/犯罪の回送/松本清張の日本史探訪/聞かなかった場所/潜在光景/男たちの晩節/三面記事の男と女」3頁め「偏狂者の系譜/神と野獣の日/或る「小倉日記」伝」。以下4頁めまで高杉良、6頁めの2点めまで城山三郎、3つめ佐高信、4つめは佐高信・金子勝、5つめは佐高信・姜尚中、7頁めまで太宰治「晩年/女生徒/走れメロス/斜陽/人間失格/ヴィヨンの妻/ろまん燈籠/津軽/もの思う葦」。8頁めの1つめ太宰治/亀井勝一郎 編『愛と苦悩の手紙』、2つめから6つめまで田辺聖子、7つめから9頁め2つめまで東野圭吾、3つめ4つめ保阪正康、5つめから10頁め1つめ三島由紀夫(6つめは東大全共闘と共著)、2つめから5つめ宮部みゆき、10頁めの残り五木寛之、11頁め5つめまで司馬遼太郎、残り灰谷健次郎、12頁め1つめ辺見庸、残り6点は宮本輝。
この再版のカバーを「角川文庫の松本清張(11)」の「MATSUMOTO SEICHO COLLECTION(5)」とすることも考えたのだが、カバー表紙以外は従来の「MATSUMOTO SEICHO COLLECTION」の形式に従っていないこと、それから今のところこの「MATSUMOTO SEICHO COLLECTION(5)」に当たるアート紙の表紙を他に見ていないことから、そうはしないで置いた。(以下続稿)
*1:私の見た本は一部切除されているので、文字がなかったと断言は出来ないが、ないようだ。