瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

赤いマント(46)

 これまで見てきた新聞記事からも、当局は取締のため巡査の巡回、密行内偵、そして町会掲示板や学校での訓示、ラジオ放送など種々努力を積み重ねています。これらの対応がどのくらい奏効したのか、それともそんなこととは無関係に収まったのだか、とにかくラジオ放送後も新たな対策が新聞記事になるのです。
 「都新聞」昭和十四年二月廿七日(月曜日)第一万八千四百卅六號の(十一)面*1、14段組で記事12段、下部2段分が広告です。その7段めに「"赤マント"デマ一掃へ小學生加勢」との記事があります。行間が詰まってルビはありません。

帝都を騒がせてゐる例の“赤マン/ト”のデマに言問署では廿七日午/後一時たうとう本格的に乘出し管/内四小學校の尋常六年生級長、副/級長と受持訓導を署樓上に招いて/警察側と懇談會を開催、デマ一掃/を徹底的にやることゝなつた


 この懇談会については他紙にも見えております。一々拾って置きましょう。(以下続稿)

*1:「F」とあり。