瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

「角川文庫クラシックス」の目録(2)

 1頁7点の目録については、これまで度々言及して来た。3月2日付(1)で見た2頁に書名・著者名を列挙した目録は1段22点なので、1段が3頁と1点という勘定になる。148点掲載されていたが1頁7点の目録は1点抜かして147点で21頁分である。
 1頁めは同一レイアウトの扉になっているので、完全なものは22頁になるはずであるが未見。計算上存在が想定されてもまだ確認出来ていない頁もある。しかし殆どの頁は確認出来、錯簡の整理も可能になったので、仮に頁番号を付して次回*1、それぞれの頁の内訳を示すことにする。
 今回は以下に、この1頁7点の目録を巻末に掲載する角川文庫を列挙して見たい。この目録が何頁あるかを見出しとして、その内訳を( )内に示した。1頁めは必ず「作品案内/あなたは角川文庫クラシックスを何冊読みましたか?」の扉になっているので、( )内には2頁めから示して置いた。
 順序としては2頁めが若い頁のものから並べて見た。今後、ここに追加して行く予定。発行日・定価・頁数に添えて、角川文庫クラシックスのカバーの掛かっているものについては、その統一仕様であるカバー背表紙上部の分類番号と色帯、下部の色帯の色にゴシック体白抜き「角川文庫クラシックス」の上にある(分類番号と)税込み定価を示して置いた。
4頁(2〜4頁)
・角川文庫9995『インドラの網』宮沢賢治・平成八年四月二十五日初版発行・平成八年六月二十日再版発行・定価456円・281頁 CLみ|1-8 み|1-8 470
・角川文庫4808『さかさま恋愛講座 青女論』寺山修司・昭和五十六年三月三十日初版発行・平成八年九月二十日七版発行・定価417円・233頁 CLて|1-13 て|1-16 430
・角川文庫863『女生徒』太宰治・昭和二十九年十月二十日初版発行・昭和四十三年二月五日四十四版発行・平成九年四月三十日改版五十一版発行・定価420円・249頁*2
・角川文庫863『女生徒』太宰治・昭和二十九年十月二十日初版発行・昭和四十三年二月五日四十四版発行・平成九年六月十日改版五十二版発行・定価420円・249頁 CLた|1-2 Y420*3
6頁(2〜6頁)
・角川文庫9960『まなづるとダアリヤ』宮沢賢治・平成八年三月二十五日初版発行・平成八年六月二十日再版発行・定価456円・247頁 CLみ|1-6 み|1-6 470
・角川文庫10631『空に描いた歌』俵万智 選・平成十年四月二十五日初版発行・定価480円・213頁 CLん|4-1 Y480
6頁(2・3・12・13・4頁)*4
・角川文庫7381『風の又三郎宮沢賢治・平成八年六月二十五日改訂新版発行・定価420円・198頁 CLみ|1-5 Y420*5
8頁(2〜8頁)
・角川文庫904『文鳥夢十夜・永日小品』夏目漱石・昭和三十一年九月十日初版発行・昭和四十四年一月二十日十三版発行・平成十年五月三十日改版四十一版発行・定価420円・245頁*6
・角川文庫7499『羅生門・鼻・芋粥芥川龍之介・平成元年四月十日初版発行・平成十年五月三十日二十二版発行・定価340円・213頁*7
8頁(2〜8頁)※6頁「太宰 治」写真なし
・角川文庫725『城の崎にて・小僧の神様志賀直哉・昭和二十九年三月十日初版発行・昭和四十二年九月十日十二版発行・平成十一年三月二十五日改版五十二版発行・定価380円・197頁*8
10頁(2〜10頁)
・角川文庫1432『舞踏会・蜜柑』芥川龍之介・昭和四十三年十月二十日初版発行・平成八年六月二十日三十二版発行・定価456円・260頁 CLあ|2-1 あ|2-1 470
・角川文庫7501『人間失格・桜桃』太宰治・平成元年四月十日初版発行・平成八年六月二十日二十五版発行・定価262円・163頁 CLた|1-5 た|1-5 270*9
・角川文庫1631『セロ弾きのゴーシュ宮沢賢治・平成八年五月二十五日改訂新版・平成八年六月二十日再版発行・定価500円・323頁 |み|1-2|Y500 *10
10頁(2〜10頁)※6頁「太宰 治」写真なし
・角川文庫10715『グッド・バイ』太宰治・平成十年六月二十五日初版発行・定価480円・307頁 
12頁(2〜12頁)
・角川文庫109『吾輩は猫である夏目漱石・昭和三十七年九月三十日改版初版発行・平成九年六月十日改版八十五版発行・定価460円・578頁*11
・角川文庫271『三四郎夏目漱石・昭和二十六年十月二十日初版発行・平成九年六月十日百二十七版発行・定価340円・337頁*12
・角川文庫3637『時をかける少女筒井康隆・昭和五十一年二月二十八日初版発行・平成十年二月二十八日六十二版発行・定価420円・226*13
12頁(2〜12頁)※6頁「太宰 治」写真なし
・角川文庫2118『愛と苦悩の手紙』太宰治亀井勝一郎=編・昭和三十七年五月二十八日初版発行・昭和五十八年一月三十日三十二版発行・平成十年六月二十五日改訂初版発行・定価520円・333+V頁
・角川文庫10716『ろまん燈籠』太宰治・昭和三十年七月三十日初版発行・昭和四十五年六月二十四日改版初版発行・平成十年六月二十五日改訂初版発行・定価400円・241頁
14頁(2〜14頁)
・角川文庫1231『みだれ髪 附みだれ髪拾遺』與謝野晶子・昭和三十一年十二月十日初版発行・昭和四十四年五月十日二十四版発行・平成十一年五月二十日改版四十二版発行・定価340円・144頁*14
14頁(2〜10・12〜15頁)
・角川文庫3607『戯曲 毛皮のマリー寺山修司・昭和五十一年一月三十日初版発行・平成十年一月二十日六版発行・定価580円・352頁 CLて|1-14 Y580
8頁(4・12・19・20・17・18・15頁)
・角川文庫273『大いなる遺産 中巻』チャールズ・ディケンズ/山本政喜=訳・昭和二十七年五月十五日初版発行・昭和三十年四月二十日再版発行・平成十年五月二十五日改訂初版発行・定価520円・293頁 CLテ|2-2 Y520
14頁(10〜22頁)*15
・角川文庫321『それから』夏目漱石・昭和二十八年十月五日初版発行・昭和四十二年十月三十日四十三版発行・平成八年五月三十日改版五十九版発行・定価380円・335頁 CLな|1-6 Y380*16
2頁(12頁)
・角川文庫924『注文の多い料理店宮沢賢治・平成八年六月二十五日改訂新版発行・平成九年五月二十五日改訂四版発行・定価420円・234頁*17
6頁(12・13・2〜4頁)
・角川文庫10044『ポラーノの広場宮沢賢治・平成八年六月二十五日初版発行・定価456円・246頁 CLみ|1-10 470
12頁(12・14〜23頁)
・角川文庫3616『マダム・エドワルダ』ジョルジュ・バタイユ生田耕作 訳・昭和五十一年二月二十八日初版発行・平成十一年三月十日十九版発行・定価480円・271頁 CLハ|3-1 Y480*18
10頁(13・12・14〜18・10・11頁)
・角川文庫829『たけくらべにごりえ樋口一葉・昭和四十三年七月三十日改版初版発行・平成八年六月二十日三十五版発行・定価340円・259頁 CLひ|1-1 ひ|1-1 350*19
・角川文庫829『たけくらべにごりえ樋口一葉・昭和四十三年七月三十日初版発行・平成九年四月一日三十六版発行・定価340円・259頁*20
14頁(14〜23・2〜4頁)
・角川文庫1398『怪談・奇談』ライフカディオ・ハーン/田代三千稔=訳・昭和三十一年十一月十日初版発行・平成十一年五月十日九十八版発行・定価480円・287頁*21
4頁(14〜16頁)
・角川文庫2921『オセロ』シェイクスピア/三上勲=訳・昭和四十七年八月三十日初版発行・昭和四十八年九月三十日再版発行・平成八年十月二十五日改版初版発行・定価417円・250頁 CLシ|1-4 430
8頁(15・14・16・17・19・18・20頁)
・角川文庫1578『真珠』スタインベック/大門一男 訳・昭和三十二年八月十五日初版発行・平成八年六月二十日四十三版発行・定価291円・102頁 CLス|2-1 ス|5-1 300*22
・角川文庫1578『真珠』スタインベック/大門一男 訳・昭和三十二年八月十五日初版発行・平成八年六月二十日四十三版発行・定価300円・102頁 CLス|2-1 *23

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 この他に、落丁があるらしいものについて、いつ完全なものを見られるか分からないのでここに挙げて置く。
2頁(16〜17頁。扉がないのは脱落らしい)
・角川文庫2580『真夏の夜の夢シェイクスピア/三上勲=訳・昭和四十四年十一月三十日初版発行・昭和五十五年十月二十日十四版発行・平成八年十二月二十五日改版初版発行・定価379円・187頁 CLシ|1-5 390


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 昨日Twitterなぞで時事問題なぞ呟かない方が良い、などと書いたのだけれども、時事問題について見識を示すようなことをするのは、確かに少々快感を伴うのである。けれども結局、御大層な雑誌に発表されて注目され称賛された論文でも実は怪しいのがある、という、私の以前からちょくちょく書いてきたことに偏ってしまった。見る人が見れば、その人が見たいようにしか見えない。
 で、1日しか経たぬのに件の問題はいよいよ芋蔓式に発展して、収拾が付きそうにない。博士論文まで怪しいという話になって来た。博士論文だってそりゃ、怪しいのは沢山あるだろう。あんな審査なんだから。体裁が整っていれば通しちゃうんじゃないの。けれども、怪しくても博士号、そして一流大学に一流研究機関、腐っても「Nature」――肩書が、一人歩きする。私は不幸にしてそのような名の知れた雑誌には書かなかったから、幸いにしてハッタリのカマしようもないのだけれども。

*1:3月27日追記3月13日付(3)

*2:3月15日追加。2012年10月14日付「太宰治『女生徒』の文庫本(3)」にて触れた。

*3:3月15日追加。2012年10月22日付「太宰治『女生徒』の文庫本(5)」にて触れた。

*4:4月29日追加。

*5:4月29日追加。

*6:2017年8月13日追加。

*7:2013年2月14日付「芥川龍之介『羅生門』の文庫本(11)」にて触れた。

*8:3月27日追加。

*9:3月15日追加。

*10:2015年7月16日追加。

*11:2012年4月9日付「夏目漱石『吾輩は猫である』の文庫本(03)」にて触れた。

*12:2016年3月7日追加。

*13:2016年2月1日追加。

*14:2013年6月1日付「與謝野晶子『ミだれ髪』(1)」にて触れた。

*15:2015年9月22日追加。

*16:2015年9月22日追加。

*17:2016年7月10日追加。【2017年7月21日追記】「●4頁(2〜4頁)」の前に追加していたが、適当な位置に移動した。

*18:8月25日追加。

*19:2013年8月20日付「樋口一葉『たけくらべ』の文庫本(3)」にて触れた。

*20:2013年10月2日付「樋口一葉『たけくらべ』の文庫本(4)」にて触れた。

*21:2017年7月21日追加。

*22:2016年10月9日追加。2013年8月2日付「John Steinbeck “The Pearl”(3)」に追記した。

*23:2013年8月2日付「John Steinbeck “The Pearl”(3)」にて触れた。