瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

北杜夫『楡家の人びと』(2)

新潮文庫(2冊)(2)
 3月23日付(1)の続き。書影は2013年10月26日付「赤いマント(5)」に貼って置いた。
新潮文庫1967『楡家の人びと(下)』(1)
①昭和四十六年五月二十五日発行(476頁)
・平成五年六月二十五日四十三刷・定価544円*1
②平成七年一月二十日四十四刷改版(499頁)
・平成八年三月五日四十五刷・定価621円*2
・平成十三年十一月三十日四十九刷・定価667円*3
・平成十六年十一月三十日五十一刷・定価667円
・平成十八年三月二十五日五十二刷・定価667円
・平成十九年五月十日五十三刷・定価667円*4
 私が見た五十二刷のカバーには、裏表紙のISBNコードが10桁のものと13桁のものがある。
 まずISBNコードが10桁のものを見て置く。五十一刷と五十二刷のカバーは表紙・背表紙・裏表紙・表紙折返しは一致*5。裏表紙折返しの下部「カバー印刷 錦明印刷  デザイン 新潮社装幀室」は一致、上部「――――――新潮文庫――――――/北杜夫の本|」は破線で左右2列に分けられ、五十一刷は左に7点8冊、右に8点8冊*6。五十二刷は左に6点7冊、右に6点6冊。8点めの『さびしい王様』までは一致、五十一刷の9点め『さびしい乞食』10点め『さびしい姫君』12点め『孫ニモ負ケズ』14点め『消えさりゆく物語』は五十二刷にはなく、五十二刷には最後12点め『マンボウ恐妻記』が追加されている。
 五十二刷の10桁と13桁のカバーでは、表紙・背表紙・表紙折返しは一致、裏表紙は横線の上のバーコードや定価・紹介文は一致。横線の下、ISBNコードが「ISBN4-10-113107-4」から「ISBN978-4-10-113107-8」に変わっており、これはバーコード1つめの数字に一致。裏表紙折返しの最下部は一致、上部は13桁の方は左7点8冊、右7点7冊で、新たに『マンボウ 阪神狂時代』と『酔生夢死か、起死回生か。』の2点が追加されており、これは上巻の五十六刷・五十七刷・五十八刷のカバー裏表紙折返し下部にあるものに一致する。
 499頁の裏には下部に小さく「この作品は昭和三十九年四月新潮社より刊行された」とある。
 目録は11頁で最後の3頁が「新潮文庫最新刊」。1頁めの1〜4番めは一致、5番め『どくとるマンボウ青春記』→『母の影』、6番め『消えさりゆく物語』→『さびしい王様』*7、2頁めは五十一刷「孫ニモ負ケズ/母の影/船乗りクプクプの冒険/さびしい王様/さびしい乞食/さびしい姫君」*8五十二刷「どくとるマンボウ青春記/どくとるマンボウ航海記/どくとるマンボウ昆虫記/マンボウ遺言状/マンボウ恐妻記/船乗りクプクプの冒険」、3頁めの五十二刷は全て曽野綾子著だが五十一刷は1〜2番めが「どくとるマンボウ昆虫記/マンボウ遺言状」だった*9。以上、北杜夫著は五十一刷14点15冊、五十二刷12点13冊はカバー裏表紙折返しにあるものに同じ。3〜6番めは一致。4頁め五十一刷は5番めまで小林信彦著だが五十二刷では3番めにあった『コラムは誘う―エンタテインメント時評1995〜98―』がなくなって以下詰まり、6番め丸谷才一『裏声で歌へ君が代』が5番めにズレて6番めに『新々百人一首(上・下)』が入っている*10。5頁め筒井康隆著6点で5番めが『おれに関する噂』→『家族八景』が違う*11。6〜8頁めは一致*12
 奥付はそれぞれの発行日が違うのみ*13。(以下続稿)

*1:2016年4月16日追加。①の頁数も追加。

*2:2016年6月20日追加。

*3:12月3日追加。

*4:2018年3月28日追加。

*5:2015年1月3日追記】②四十九刷も同じ。

*6:2015年1月3日追記】②四十九刷は左9点10冊、右に9点9冊で左7点めまでは一致。左の残り2点は「マンボウ周遊券/白きたおやかな峰」。右は「さびしい王様/酔いどれ船/さびしい乞食/さびしい姫君/怪盗ジバコ/マンボウ氏の暴言とたわごと/母の影/孫ニモ負ケズ/どくとるマンボウ青春記」が五十一刷では「さびしい王様/さびしい乞食/さびしい姫君/母の影/孫ニモ負ケズ/どくとるマンボウ青春記/消えさりゆく物語/マンボウ遺言状」となっている。

*7:2015年1月3日追記】②四十九刷は6点め「白きたおやかな峰」、他の5点は五十一刷に一致。

*8:2015年1月3日追記】②四十九刷は1点めが「酔いどれ船」である他は五十一刷に同じ。

*9:2015年1月3日追記】②四十九刷は「怪盗ジバコ/どくとるマンボウ航海記/どくとるマンボウ昆虫記/マンボウ周遊券/孫ニモ負ケズ/マンボウ氏の暴言とたわごと」の6点。以上18点19冊で順序は異なるがカバー裏表紙折返しの18点19冊に同じ。

*10:2015年1月4日追記】②四十九刷を五十一刷と比較するに、②四十九刷の3点めは『喜劇人に花束を』、5点めは『結婚恐怖』であったのが『おかしな男 渥美清』に差し替えられている。

*11:2015年1月4日追記】②四十九刷の2点め『家族場面』が「狂気の沙汰も/金次第」に、5点め「朝のガスパール日本SF大賞受賞」、6点め『最後の伝令』が『七瀬ふたたび』に、差し替えられている。

*12:2015年1月4日追記】②四十九刷は7・8頁めは一致。6頁めは四十九刷では3点めまで「大岡昇平著」であったが、2点めの「大岡昇平 花   影/新潮社文芸賞受賞毎日出版文化賞受賞」が五十一刷では「神坂次郎著 今日われ生きてあり」、3点め『事件』は五十一刷では「推理作家協会賞受賞」と添えてある。5点め「辻 邦生著 廻廊にて/近代文学賞受賞」が五十一刷では「〈辻 邦生/山本容子 花のレクイエム」に差し替えられている。

*13:2015年1月4日追記】②四十九刷では五十一刷のHPアドレスのあるところが空白になっている。