瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

松本清張『軍師の境遇』(4)

 3月6日付(3)の続き。
 NHK大河ドラマ軍師官兵衛」を当て込んでか、昨年8月、角川文庫6796を底本とした文庫版が2つ刊行された。まずは角川文庫の改版(新装版)から眺めて置く。

NHK大河ドラマ歴史ハンドブック 軍師官兵衛 (NHKシリーズ)

NHK大河ドラマ歴史ハンドブック 軍師官兵衛 (NHKシリーズ)

軍師官兵衛ぴあ (ぴあmook)

軍師官兵衛ぴあ (ぴあmook)

軍師官兵衛 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)

軍師官兵衛 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)

NHK大河ドラマ 軍師官兵衛 一

NHK大河ドラマ 軍師官兵衛 一

NHK大河ドラマ 軍師官兵衛 二

NHK大河ドラマ 軍師官兵衛 二

 主演の写真は転載不可らしく、文字やシルエットになっている。
軍師官兵衛 メイン・テーマ

軍師官兵衛 メイン・テーマ

ピアノミニアルバム 「NHK大河ドラマ 軍師官兵衛」

ピアノミニアルバム 「NHK大河ドラマ 軍師官兵衛」

 標題に「軍師官兵衛」と入っている出版物だけでもこれだけの数である。便乗して刊行された黒田孝高(1546〜1604)を主題にした本はさらに多い訳で、本書の復刊もその一環なのである。
・角川文庫18107(昭和六十二年七月二十五日初版発行・平成八年九月十日旧版二十三版発行・平成二十五年八月二十五日改版初版発行・定価485円・285頁) カバー表紙折返し、最上部に顔写真があってゴシック体横組みで、

松本清張(まつもとせいちょう)|1909年福岡県北九州市生まれ。給仕や/印刷工を経て朝日新聞西部本社に入社。/51年に「西郷札」で第25回直木賞候補、/53年に「或る『小倉日記』伝」で第28/回芥川賞受賞。56年、朝日新聞を退社/し、作家生活に入る。67年、吉川英治文学賞、70年、菊池寛賞、90年、朝日/賞を受賞。代表作として『ゼロの焦点』/『点と線』『小説帝銀事件』など。社会/派ミステリーを始め、歴史・時代小説、/古代史・近現代史の論考まで執筆は多/岐にわたる。作家生活約40年の間に、/随筆や日記も含めて約980編の作品を/発表し、編著も含め約750冊の著書を/刊行した。92年8月死去。

との紹介文、これは2013年7月26日付「角川文庫の松本清張(11)」で見た角川文庫1811『顔・白い闇』改版九版と角川文庫3606『山峡の章』五十四版にあるものと殆ど同文だが、そこに挙がっていた代表作のうち『眼の壁』『日本の黒い霧』『昭和史発掘』の3点がなくなっている。最下部に紹介文よりも楷書に近いゴシック体で2行「カバーイラスト/浅野隆広」「カバーデザイン/鈴木久美(next door design)」とある。
 カバー背表紙は肌色地で、最上部にゴシック体で「ま/1-18 松本清張」少し空けてで囲った、その下に明朝体太字で標題があってゴシック体で小さく「新装版」と付す、最下部にゴシック体で「角川文庫|■」。カバーの他の部分については、カバー表紙折返しの松本氏の顔写真以外はAmazon詳細ページのなか見!検索で閲覧出来る。
 カバー裏表紙折返しはゴシック体横組み、上部に「角川文庫|松本清張の本 ||」とあって「顔・白い闇/小説帝銀事件 新装版/山峡の章/水の炎/死の発送/軍師の境遇 新装版/失踪の果て/紅い白描/黒い空/数の風景/犯罪の回送/一九五二年日航機「撃墜」事件/松本清張の日本史探訪/聞かなかった場所/潜在光景/男たちの晩節/三面記事の男と女/偏狂者の系譜/神と野獣の日/乱灯 江戸影絵 上・下/夜の足音 短篇時代小説選/蔵の中 短篇時代小説選/落差 新装版 上・下/或る「小倉日記」伝」とある。下部はKBマークのみ。
 カバー裏表紙は白地で左上にバーコード2つ、2つめの下4桁「5905」、その下に「ISBN978-4-04-100971-0C0193 \590E定価本体590円(税別)」とあって、ISBNコードの数字はバーコードの1つめの数字に一致。その右にゴシック体横組みの紹介文。

天正3年、軍師・黒田官兵衛の/運命が動き出す。播州御着の城/主・小寺政職の家老だった官兵/衛は、毛利を捨てて織田につく/よう進言し、自ら使者として豊/臣秀吉に謁見する。軍師として/の才を認められ、智謀を発揮し/て秀吉の中国攻めを支える官兵/衛だったが、卓越した才能ゆえ/に敵方に囚われてしまい……!?/黒田官兵衛の生き様を描いた表/題作ほか、「逃亡者」「板元画譜」/2編の胸躍る傑作時代小説を収/めた珠玉の作品集。*1


 3月5日付(2)で見た角川文庫6796の紹介文より内容に即したものとなっている。(以下続稿)

*1:ルビ「くろだかんべえ/ばんしゆうごちやく/こでらまさもと/もうり・おだ/とよ/とみひでよし/はんもとがふ」。