瑣事加減

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北杜夫『マンボウ恐妻記』(1)

新潮文庫7607『マンボウ恐妻記』

マンボウ恐妻記 (新潮文庫)

マンボウ恐妻記 (新潮文庫)

・平成十七年一月一日発行(216頁)定価400円
・平成十七年十二月五日四刷 定価400円
・平成二十年六月三十日五刷 定価400円
・平成二十一年五月二十日六刷 定価400円
・平成二十三年十二月二十日八刷 定価400円*1
・平成二十四年六月五日九刷 定価400円*2
 カバー表紙・背表紙・表紙折返しは一致。書影にある帯は未見。
 カバー裏表紙、横線の上は一致。横線の下、初刷・四刷はISBNコードが10桁で下1桁が「-4」であったが、五刷は13桁で下1桁「-9」となり文字も小さくなっている。六刷のカバーは五刷に一致。
 カバー裏表紙折返し、最下部に小さく「カバー印刷 錦明印刷  デザイン 新潮社装幀室」、上部に「――――――新潮文庫――――――/北杜夫の本|」は破線で左右2列に分けられ、初刷は左に8点9冊「夜と霧の隅で/幽 霊/―或る幼年と青春の物語―/どくとるマンボウ航海記/どくとるマンボウ昆虫記/船乗りクプクプの冒険/楡家の人びと(上・下)/木(こだま)精/―或る青年期と追想の物語―/さびしい王様」、右に8点8冊「さびしい乞食/さびしい姫君/母の影/孫ニモ負ケズ/どくとるマンボウ青春記/消えさりゆく物語/マンボウ遺言状/マンボウ恐妻記」。四刷は左に7点8冊、右に6点6冊で「さびしい乞食」「さびしい姫君」「孫ニモ負ケズ」の3点がなくなっており、左の7点めにあった「さびしい王様」が右の1点めに移動。五刷・六刷の左側は四刷に同じ、右側は「消えさりゆく物語」がなくなり「マンボウ 阪神狂時代」「酔生夢死か、起死回生か。」が追加されて7点7冊。
 本体、214頁までとその次の頁の中央下部に縦組みで「この作品は平成十三年三月講談社より刊行された/『マンボウ愛妻記』を改題したものです。」まで一致、二重鍵括弧開きは半角。
 目録、初刷は3頁め3点めまでが「北杜夫 著」でカバー裏表紙折返しの本書を除く15点と一致。
 2頁め2点め「さびしい王様」までは初刷から六刷まで一致、これはカバー裏表紙折返しの最初の8点にも一致。2頁3点めが「母の影」になっているのは四刷・五刷・六刷で一致、これは四刷・五刷・六刷のカバー裏表紙折返しの最初の9点にも一致。
 四刷は3頁め1点めまでが「北 杜夫著」、2頁め5点めから3頁め1点めは「どくとるマンボウ青春記/消えさりゆく物語/マンボウ遺言状」の3点で、2頁め4点めは本書「マンボウ恐妻記」である。新潮文庫の目録からは普通、その本は抜いているので、ここに本書が載っているのは増刷直前にここに入っていた本が品切れ増刷未定で目録から抜くことになったため、穴埋めとしたもののようである。
 五刷は1〜2頁めが「北 杜夫著」で2頁めの6点めが「マンボウ 阪神狂時代」であったが六刷では「〈いしいしんじ作/植田 真 絵〉 絵描きの植田さん」に差し替えられている。
 3頁め、四刷・五刷は2点めと4〜6点めは一致、3点めは「遠藤周作著」で四刷は、初刷5点めにあった「狐狸庵閑話」であったが、五刷・六刷では「イエスの生涯/国際ダグ・ハマーショルド賞受賞」に差し替えられている。五刷・六刷は5点めまで一致、1点めは「〈阿川弘之/北 杜夫〉著 酔生夢死か、/起死回生か。」で「マンボウ 阪神狂時代」とともに初刷のカバー裏表紙折返しにはなかった。すなわち、五刷はここまででカバー裏表紙折返しの目録にある14点のうち本書を除く13点が全て掲載されていることになる。6点めは四刷・五刷「〈澤口俊之/阿川佐和子〉著 モテたい脳、/モテない脳」が六刷「斎藤由香 窓際OL トホホな朝/ウフフの夜」に差し替えられている。初刷の4点め「阿川弘之 食味風々録/読売文学賞受賞」は四刷・五刷・六刷の2点めに見え、6点め「佐藤昭子 決定版/私の田中角栄日記」は見当たらない。五刷・六刷の4〜5点めはともに「阿川佐和子ほか著」の「ああ、恥ずかし」と「ああ、腹立つ」である。
 4〜6頁めは「新潮文庫の最新刊」。
 奥付、初刷と四刷・五刷を比較するに、四刷・五刷はそれぞれの発行日の追加、五刷はさらに最下部のISBNコードがカバー裏表紙に同じく、13桁に変わっている。五刷と六刷はそれぞれの発行日が異なるのみ。(以下続稿)

*1:11月13日追加。

*2:11月13日追加。