瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

松本清張『増上寺刃傷』(2)

講談社文庫(2)
 2013年5月9日付(1)に新装版についてメモして置いたが、初版を見ることが出来たので、新装版(第5刷)と比較しつつメモして置く。

増上寺刃傷 (講談社文庫)

増上寺刃傷 (講談社文庫)

・昭和62年1月15日第1刷発行・定価360円・235頁
 カバー表紙は示した書影の通り。
 カバー背表紙は上部(3.2cm)は白地でゴシック体で著者名、1字分空けて●に明朝体白抜き「ま」、すぐ下にゴシック体で「1」、残り(11.5cm)は灰色地でその最上部に白抜きゴシック体「41」、少し空けて明朝体増上寺刃傷」下部に濃灰色で講談社文庫のマーク、「講談社文庫」すぐ下に小さく「\360」。
 カバー表紙折返しは白地で、右下に明朝体縦組みで小さく「カバー装画 倉橋三郎」、左下に斜めに破線があって講談社文庫のマークに「ま1-41」。
 カバー裏表紙折返しは上部、白地の部分に灰色の講談社文庫のマークに横組みで「講談社文庫」灰色地の最上部に横組みの濃灰色ゴシック体で「松本清張作品」と題して、縦組みで上段14点17冊、下段14点19冊を列挙。書名は漢字と片仮名はゴシック体、平仮名は明朝体の太字。上段は2013年9月21日付「松本清張『大奥婦女記』(3)」で見た、2ヶ月半前の増刷である、講談社文庫『大奥婦女記』第15刷と比較するに、下段の最後に「空白の世紀清張通史②/奥羽の二人/増上寺刃傷」3点が追加されている。すなわち上段は『大奥婦女記』第15刷の上段と下段1点め「落差(上)(中)(下)」まで、下段は残り「大奥婦女記」から「邪馬台国清張通史①」の11点に、新たに前記3点が追加されている訳である。
 カバー裏表紙はカバー背表紙と連続していて上部(3.2cm)は白地、残り(11.5cm)は灰色地。レイアウトはやはり『大奥婦女記』第15刷に同じで、白地の部分の右上に横組みで小さく「増上寺刃傷松本清張/定価326円」、右下に●に明朝体白抜き「ま」、すぐ下にゴシック体で「1」、そして灰色地の右最上部に白抜きゴシック体「41」。灰色地の中央上部に明朝体縦組みで紹介文、1字めは2行2字分のドロップキャップ。

軍家光から重恩を受けながら殉死せ/ず僧形となった祖父と、遊里で横死/した兄。「傲慢な男」と不評を買い、それ/故に己れの死を招いた永井尚長の心にも、/この二つの屈辱感が影をさしていたのだ/った。武家社会の法の中で、自らの生を/見誤った者たちを鋭く描く著者会心の歴/史傑作短編集。表題作ほか九編収録。


 この紹介文の下に二重線(3.8cm)があってその下に濃灰色の講談社文庫のマーク。下部に1行「ISBN4-06-183907-1 C0193 \360E (0)」とある。
 新装版の紹介文はこれをごく簡略にしたものである。前回抜いた7行めを除く1〜6行めを引いてみよう。(以下続稿)

軍家光の死に際し、殉死しな/かった祖父と、遊里で横死し/た兄。この二つの屈辱感を払拭す/るため、永井尚長は傲慢にふるま/っていたのだが……。自らの生を見/誤った者たちを描く歴史短編集。