・毎日新聞(2)
「毎日新聞」には15日付から19日付まで毎日記事が出ています。そのうち2段抜きで見出しが入っているのは16日付のみです。
・昭和22年8月16日(土曜日) 第25562号 6版
記事が11段あるうちの7〜8段めで、2段抜きで大きく「黑こげ四死体〈浅間山/の遭難〉」とあります*1。
【軽井沢発】爆発後の浅間の山頂/を征服して十五日軽井沢駅へ下山/した長野縣埴科郡森村中川原靑年/團員岡田公德君ほか四名と群馬縣/高崎市市川一郎君(三二)ほか五名の/一行は山頂附近に四人の遭難犠牲/者がいたと次のように語つた
旧噴火口より少し上の方に廿五/ 歳ぐらいの新しい軍くつをはい/
た靑年の燒死体を発見、その靑/ 年の所持していた水筒には桑子/
と名が書いてあり、少し離れた/ 場所に廿二、三歳の二靑年と一/
人の男が倒れていた、着衣はい/ ずれも黑焦げで顔の見分けがつ/
く程度であつた
【小諸発】十四日浅間山へは小諸/軽井沢、沓掛の各登山口から五、/六十名が登つたが爆発時間が遅か/7段め》つたので遭難犠牲者も少く目下の/ところ世田谷区玉川深沢町一の二/三九中沢質郎君(三五)同義生君(二五)/の兄弟と墨田区吾嬬町一二下田德/行君(一五)同下田稔(二■)佐野啓(二■)/同滝德次郎(二四)の六名と見られる
15日付の記事に見えた小山・水上両氏の続報はありません。無事だったのでしょうけれども。
文字が潰れたりかすれたりして、年齢のところは「二」だか「三」だか、「三」だか「五」だかも判読出来ないくらいで、ここには仮にこうであろうかという数字を示したまでです。原紙を見る機会でもあれば、改めることになりましょう。原紙でも潰れているかも知れませんが。(以下続稿)