瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

太宰治『斜陽』の文庫本(18)

 角川文庫の太宰治作品集の、熊谷博人のカバーは2012年9月4日付「太宰治『晩年』の文庫本(1)」にて角川文庫706『晩年』改版二十八版・改版三十三版、2012年10月14日付「太宰治『女生徒』の文庫本(3)」にて角川文庫863『女生徒』改版二十六版、2012年10月16日付「太宰治『人間失格』の文庫本(13)」にて角川文庫28『人間失格・桜桃』改版三十二版を紹介した。
 その後、『女生徒』改版三十三版と『斜陽』九十二版を見た。
・角川文庫26(3)
【九十二版】昭和二十五年八月十五日初版発行・昭和六十年十一月十日九十二版発行・定価220円・178頁
 カバー背表紙の地色は褪色してココア色になっている。白抜きで、明朝体で上部に標題「斜 陽」、中央やや下に「太宰 治」、下部にゴシック体で「角川文庫 九九6220」とある。
 カバー裏表紙折返しは白地で、上部に「角川文庫太宰 治作品集」として「晩年/女生徒/ろまん燈籠/走れメロス/斜陽/人間失格・桜桃/愛と苦悩の手紙」、右下にKBマーク、左下に小さく「カバー 旭印刷」。
 カバー裏表紙は白地で上部に「ISBN4-04-109906-4 C0193 \220E 定価220円」とある。
 カバー表紙折返しの文字は全て横組みで、上部に、

斜陽
「私生児と,その母,けれども……古/い道徳とどこまでも争い,太陽のように/生き」て行く一人の女。結核で死んで/行く「日本で最後の貴婦人」のその母。/自分の体に流れる貴族の血に反抗しな/がらも,戦い敗れて,宿命的な死を選/ぶ弟。昭和二二年、死ぬ一年前のこの/作品は,作者の名を決定的なものにし/た。

とあり、下部の広告は2013年9月13日付「角川文庫の「月刊カドカワ」の広告(1)」の①、最下部右寄りにゴシック体で「カバー 熊谷博人」とある。
 本体については百十三版と比較して見る。(以下続稿)