瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

山岸凉子『アラベスク』(07)

 2月19日付(06)の続き。
花とゆめCOMICS『アラベスク』第Ⅰ部第2巻(1975年6月20日初版発行・1980年3月5日16版発行・定価360円・201頁)
・HC版5頁(扉)=完全版264〜265頁見開き(2色刷)
 HC版は縮小して上部に「アラベスク」の飾り文字。
・HC版6〜7頁見開き「登場人物の紹介と/今までのあらすじ*1
・HC版8頁
 上部は河の向こうに尖塔やドームの見える写真、右にゴシック体縦組みで「白夜と雪化粧の街レニングラード*2」。
 中央はHC版第1巻43頁中央の、レニングラードバレエ学校の外観イラストの転載。
 下部はバレエレオタード姿の男女10余人(女性が少なくとも7人)のバレエスタジオでのレッスンの様子を撮した写真で、左にゴシック体縦組みで「レニングラード・キーロフ・バレエ学校の短い冬休みもおわりきびしいレッスンの明け暮れがはじまる*3」。
・HC版9〜16頁=『完全版Ⅰ』143〜150頁(2色刷)=『文庫版Ⅰ』143〜150頁
・HC版17〜47頁=『完全版Ⅰ』151〜181頁=『文庫版Ⅰ』151〜181頁
・HC版カバー裏表紙折返し=『完全版Ⅰ』183頁(カラー)
 『完全版Ⅰ』183頁は上部に鳥、下部にアラベスク模様を背景に白い衣装のプリマ。中央やや上にゴシック体白抜きで次の文章が載る。

アラベスク arabesque/「アラビアふう」という意味をもつ/イスラム教において発達した/幾何学模様や蔓草模様/のことを指す/アラベスクとは/繰り返し続けられる蔓草模様から/永遠につづくもの/すなわち 無限へのあこがれを/示すポーズであり/ロマンチックバレエのエッセンスである*4


 HC版のカバー裏表紙折返しには上部にアラベスク模様を背景にした白い衣装のプリマを載せ、下部に「作品かいせつ」として縦組み、ゴシック体と明朝体で、

アラベスクとは
「アラビアふう」という意味をもつ。イスラム教におい/て発達した幾何学模様や蔓草模様のことを指す。アラベ/スクとは、くり返しつづけられる蔓草模様から永遠につ/づくもの、すなわち無限へのあこがれを示すポーズであ/り、ロマンチックバレエのエッセンスである。

とある。似たような文は『完全版Ⅰ』1頁の上部に、ゴシック体白抜きで3聯(聯ごとに半行分空ける)、

片脚でつま先だち/一方の足と両腕を/同時に伸ばす*5
バレエにおいて/もっとも/美しいポーズ/それを/アラベスク/という*6
自らを/のりこえ/無限なるものへの/あこがれを示す動き/それが/アラベスク*7

とあった。
・HC版48〜54頁←『完全版Ⅰ』184〜190頁(カラー)=『文庫版Ⅰ』182〜188頁
 HC版は『完全版』のカラー原稿を単色に描き直し。
・HC版55〜84頁=『完全版Ⅰ』191〜220頁=『文庫版Ⅰ』189〜218
・HC版85〜92頁=『完全版Ⅰ』221〜228頁(2色刷)=『文庫版Ⅰ』219〜226
・HC版93〜124頁=『完全版Ⅰ』229〜260頁=『文庫版Ⅰ』227〜258頁
・HC版125〜127頁=『完全版Ⅰ』261〜263頁(2色刷)=『文庫版Ⅰ』259〜261頁
・HC版128〜130頁=『完全版Ⅰ』266〜268頁(2色刷)=『文庫版Ⅰ』262〜264頁
・HC版131〜161頁=『完全版Ⅰ』269〜299頁=『文庫版Ⅰ』265〜295頁
 HC版161頁右下に横組み1行「アラベスク第Ⅰ部②おわり」とある。
・HC版163〜201頁「ミスめがねはお年ごろ
 カバー裏表紙折返しには、先に紹介したように収録作品について触れるところがないので、HC版では初出が分からないが、一ファンの私設サイト「山岸凉子のカテゴライズの夜は更けて…」の「山岸凉子作品リスト」を参照するに、HC版第Ⅰ部第1巻の書き方に準じて示せば「昭和45年りぼんコミック2月号」ということになる。(以下続稿)

*1:ルビ「とうじようじんぶつ・しようかい・いま」。

*2:ルビ「びやくや・ゆきげしよう・まち」。

*3:ルビ「がつこう・みじか・ふゆやす・あ・く」。

*4:明朝体白抜きルビ「/いみ/きょう・はったつ/きかがくもよう・つるくさもよう/さ//く・かえ・つづ・つるくさもよう/えいえん/むげん/しめ/」。

*5:明朝体白抜きルビ「かたあし・さき/いっぽう・あし・りょううで/どうじ・の」。

*6:ルビ「うつく」。

*7:ルビ「みずか//むげん/しめ・うご//」。