瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

宇治谷孟『日本書紀 全現代語訳』(1)

 私の高校時代に刊行されて話題になっていた本で、私は原典主義者だったので読まなかった。しかしながら『日本古典文學大系』本を通読する根気も余裕もなく、今や『日本古典文學大系』は図書館の開架には並んでいない。

 岩波文庫に収録されたがこれも書架にない。
日本書紀〈1〉 (岩波文庫)

日本書紀〈1〉 (岩波文庫)

日本書紀〈2〉 (岩波文庫)

日本書紀〈2〉 (岩波文庫)

日本書紀〈3〉 (岩波文庫)

日本書紀〈3〉 (岩波文庫)

日本書紀〈4〉 (岩波文庫)

日本書紀〈4〉 (岩波文庫)

日本書紀〈5〉 (岩波文庫)

日本書紀〈5〉 (岩波文庫)

日本書紀 5冊 (岩波文庫)

日本書紀 5冊 (岩波文庫)

日本書紀 (4) (ワイド版岩波文庫 (233))

日本書紀 (4) (ワイド版岩波文庫 (233))

日本書紀 (5) (ワイド版岩波文庫 (234))

日本書紀 (5) (ワイド版岩波文庫 (234))

 岩波文庫の旧版。
日本書紀 (上) (名著/古典籍文庫―岩波文庫復刻版)

日本書紀 (上) (名著/古典籍文庫―岩波文庫復刻版)

日本書紀 (下) (名著/古典籍文庫―岩波文庫復刻版)

日本書紀 (下) (名著/古典籍文庫―岩波文庫復刻版)

・(上)講談社学術文庫833
日本書紀(上)全現代語訳 (講談社学術文庫)

日本書紀(上)全現代語訳 (講談社学術文庫)

・昭和63年6月10日第1刷発行・昭和63年7月10日第2刷発行(381頁)定価880円
・1988年6月10日第1刷発行・2009年1月20日第46刷発行 定価1150円
 カバー裏表紙中央に横長の明朝体縦組みで、

古事記」とともに古代史上の必読の文献といわれている/「日本書記」は、天武天皇の発意により舎人親王のもとで*1/養老四年に完成した官撰の歴史書であるが、三十巻にも*2/及ぶ尨大な量と漢文体の難解さの故に、これまで一般に/は馴染みにくいものとされてきた。本書は、その「日本/書記」を初めて全現代語訳した画期的な労作である。古/代遺跡の発掘が相継ぎ、古代史への関心が高まる今日、/本書は歴史への興味を倍加させずにはおかないであろう。

とあったが、第46刷では右上に、

古事記」とともに古代史上の必読の文献といわれる/「日本書記」は、天武天皇の発意により舎人親王のも*3/とで、養老四年に完成した官撰の歴史書であるが、*4/三十巻にも及ぶ尨大な量と漢文体の難解さの故に、/これまで一般には馴染みにくいものとされてきた。*5/本書は、その「日本書記」を初めて全現代語訳した/画期的な労作である。古代史へのかぎりない夢とロ/マンを抱く人々に贈る必携の古代史史料。<全二巻>

と書き改められている。
・(下)講談社学術文庫834

日本書紀(下)全現代語訳 (講談社学術文庫)

日本書紀(下)全現代語訳 (講談社学術文庫)

・昭和63年8月10日第1刷発行・昭和63年8月30日第2刷発行(373頁)定価880円
・1988年8月10日第1刷発行・2010年4月20日第45刷発行 定価1150円
 カバー裏表紙中央に横長の明朝体縦組みで、

本巻では、巻十九の欽明天皇から巻三十の持統天皇まで/の、大和朝廷が中央集権的な律令国家を完成してゆく波/乱にみちた時代を描く。聖徳太子の十七条憲法や大化改/新、白村江の戦い壬申の乱など歴史上よく知られてい/る出来事が、「古事記」と並んで古代史資料の原典ともい/うべき本書「日本書記」に記録性豊かにいきいきと叙述/されている。国造りにかけた古代日本人の姿を、明解な/現代語訳で鮮かに蘇らせた古代史研究の必携書である。

とあったが、第45刷では右上に、

本巻では、巻十九の欽明天皇から巻三十の持統天皇/までの、大和朝廷が中央集権的な律令国家を完成し/てゆく波乱にみちた時代を描く。聖徳太子の十七条/憲法大化改新白村江の戦い壬申の乱など歴史/上よく知られている出来事が、古代史資料の原典と/もいうべき本書に、記録性豊かにいきいきと叙述さ/れている。国造りにかけた古代日本人の姿を、明快/な現代語訳で鮮やかに蘇らせた古代研究の必携の書。

と書き改められている。

*1:ルビ「てんむてんのう・とねりしんのう」。

*2:ルビ「ようろう」。

*3:ルビ「とねり」。

*4:ルビ「ようろう」。

*5:ルビ「なじ」。