瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

小堀杏奴『晩年の父』(1)

岩波文庫31-098-1(1)
 昨日の幸田文(1904.9.1〜1990.10.31)と同じく有名な作家の娘の回想。

晩年の父 (岩波文庫)

晩年の父 (岩波文庫)

①1981年9月16日第1刷発行©(223頁)定価350円*1
・1998年5月6日第15刷発行 定価560円*2
・2006年6月16日第16刷発行 定価560円
・2013年7月16日第17刷発行 定価560円
 これも最近増刷された第16刷・第17刷の2冊を比較して見た。
 カバーは表紙・背表紙・表紙折返しは一致。表紙折返しの下部にある雑誌「図書」の広告は、昨日見た岩波文庫31-104-1『みそっかす』第25刷・第27刷の同じ位置にある雑誌「図書」の広告と内容は一致するが「FAX(03-3263-6999)」の算用数字が本書『晩年の父』第16刷・第17刷の方が一回り大きい。裏表紙折返しに岩波文庫編集部編『世界名言集』の広告があるのも『みそっかす』第25刷・第27刷に同じで、定価は第16刷「定価2625円」第17刷「定価2730円」である。
 本体の異同は奥付のそれぞれの発行日と「発行者」が第16刷「岡本 厚」が第17刷「山口昭男」に、第16刷「製本・桂川製本」が第17刷「製本・牧製本」に変わっていること、最後の目録が第16刷は「'05,9.現在在庫 B-1(〜5、A-1〜4、C-1〜4)」と「岩波文庫の最新刊」の「2006.6.」。第17刷「2012,2.現在在庫 B-1(〜6、C-1〜3、D-1〜4)」と「岩波文庫の最新刊」の「2013.6.」。
 小堀杏奴(1909.5.27〜1998.4.2)の著作は、岩波新書17『森 鴎外 妻への手紙』について、』2012年3月27日付「小堀杏奴 編『森鴎外 妻への手紙』(1)2012年3月28日付「小堀杏奴 編『森鴎外 妻への手紙』(2)2012年3月29日付「小堀杏奴 編『森鴎外 妻への手紙』(3)」にて、ちくま文庫『妻への手紙』と比較しつつ述べたことがある。ついでにここに、当時貼付出来なかった書影を示して置こう。 初刊年の昭和13年(1938)を「発売日: 1913」としているのはともかく、表紙の文字が左からの横組みになっているので、この書影は戦前の刷のものではない*3 これは私の参照した特装版の書影である。(以下続稿)

*1:12月14日追加。

*2:2018年12月20日追加。

*3:2018年3月14日追記】今日、書影を見るに、右からの横組みになっていた。