瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

『遠藤周作怪奇小説集』(2)

・ふしぎ文学館『蜘蛛』(1)出版芸術社

蜘蛛 (ふしぎ文学館)

蜘蛛 (ふしぎ文学館)

・平成八年三月二十日第一刷発行・定価1456円・248頁*1
 帯の保存されている本を見た。
 銀地の帯は幅5.5cm、裏側は白で表側は銀地。
 表紙側、緑の3行のうち上の1行は縦長のゴシック体で大きく、下の1行めは丸ゴシック体、最後の1行は楷書体。その間の白字は明朝体太字、中央揃えで緑の文字に比して左右に1字余(白の字の大きさでは2字余余白)。

怪談の名人芸、周作恐怖譚完全版

 何気ない導入から、絶妙の語り口で、あなたをアッとい
 う間に恐怖の世界に誘う、遠藤周作怪奇小説集!

代表的傑作を完全網羅した、読みごたえの21篇!
        出版芸術社


 裏表紙側は白のゴシック体横組みで

 遠藤周作氏の怪奇小説やミステリーには、乾いた恐怖の中に明る/い笑いを秘めた幽霊譚や、それとは対照的に人間の内部に潜む悪や、/不気味で不可解なものを鋭く凝視したものがある。
 カトリック作家のグレアム・グリーンが優れた文学と並行して見/事なミステリーを書いたように、遠藤周作もまた、怪奇小説の分野/でも見事な作家的力量を発揮している。本書に収録された、珠玉の/ような作品に触れた読者は、真摯なカトリック作家遠藤周作に秘め/
られた、もう一つの楽しい素顔を発見し    権田萬治
て、ますます氏が好きになるに違いない。

ISBN4-88293-114-1 C0193 P1500E 定価1500円(本体1456円)

とある。「権田萬治」は2行取り。
 背表紙側、水色のゴシック体太字斜体で「周作恐怖譚」。
 表紙側折返しは下部に小さく「design――――森下年昭」。
 裏表紙側折返しは上部中央やや左寄りに丸ゴシック体縦組みで「蜘 蛛」とある。
 カバー表紙の帯で隠れるところ、横組みの楷書体白抜き「出版芸術社」。
 カバー背表紙の帯で隠れるところ、縦組みの楷書体白抜き「出版芸術社」。
 カバー裏表紙 白線の匡郭の下部を0.6×11.1cm白く抜いて「ISBN4-88293-114-1 C0193 P1500E 定価1500円(本体1456円)」とある。
 折返しには帯に隠れる部分に文字はない。
 カバー表紙折返しは黒地で帯の掛からない箇所に明朝体白抜き縦組みで紹介文、

深夜の怪談会の帰り、タクシーの中で私を襲った事件とは? 人間の皮膚に卵/を生み付ける「くすね蜘蛛」の恐怖を描いた表題作をはじめ、三浦朱門ととも/に、熱海の宿で悪夢の一夜を過ごす体験談「三つの幽霊」、先祖の遺品を蒐める/ことにとりつかれた男の末路「憑かれた人」など、ユーモラスな語り口を駆使/しながら、読者を恐怖の世界に案内する周作恐怖譚・全21話!
世評高い傑作短編集『蜘蛛』を完全収録、さらに現在の文庫では手に入らない/幻の作品も多数加えて再編集した、遠藤周作怪奇小説の決定版!


 カバー裏表紙折返しも黒地で、カバー表紙のイラスト(10.0×7.0cm)が上部に縮小されて(4.0×2.8cm)入る。但し枠が表紙は黄色であったがこちらは白で、右と下は若干狭くなっている。その下にゴシック体白抜き縦組みで小さく、「●カバー装画/今井真理」とある。
 カバー裏表紙も黒地で白い枠の右上隅に上弦と下弦の月を組み合わせたようなマークの下に楷書体白抜きで「出版芸術社」、中央やや上に収録作品を浅縹色の明朝体縦組み2段に列挙、上段は「三つの幽霊/蜘 蛛/黒 痣/私は見た/月光の男/あなたの妻も/時計は十二時にとまる/針/初年兵/ジプシーの呪/鉛色の朝」下段は「幻の女/ジャニーヌ殺害事件/爪のない男/姉の秘密/娘はどこに/憑かれた人/気の弱い男/恐怖の窓/枯れた枝/生きていた死者」である。(以下続稿)

*1:この1行は8月8日に追加。