瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

宮澤賢治の文庫本(08)

 8月16日付(05)の続きで「新編」を冠する前の新潮文庫銀河鉄道の夜』を見て置こう。
新潮文庫1482『銀河鉄道の夜』(1)
①昭和三十六年七月三十日発行
②昭和四十三年(276頁)
・昭和六十年七月三十日五十七刷 定価280円
 五十七刷のカバー表紙は、昭和60年(1985)7月13日公開の杉井ギサブロー監督のアニメ映画のチラシに使われているものと同じ絵である*1
・チラシ

【映画チラシ】銀河鉄道の夜 2種

【映画チラシ】銀河鉄道の夜 2種

映画変形チラシ 「銀河鉄道の夜」監督 杉井ギサブロー

映画変形チラシ 「銀河鉄道の夜」監督 杉井ギサブロー

 文字は横組み中央揃えで、硝子窓の木製の上框にゴシック体白抜きで著者名、硝子の上部に黄色の明朝体で標題、下框の、真鍮製の引手の下に明朝体白抜きで「新潮文庫」とある。
・パンフレット
映画パンフレット 「銀河鉄道の夜」 監督 杉井ギサブロー 脚本 別役実

映画パンフレット 「銀河鉄道の夜」 監督 杉井ギサブロー 脚本 別役実

 私の父は宮澤賢治が好きでないような発言をしているのだけれども、私が中学生のときに公開されたこの映画には、私を誘って見に行ったのである。
・映画
銀河鉄道の夜【劇場版】 [VHS]

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銀河鉄道の夜 [DVD]

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 で、見たはずなのだけれども、殆ど何も記憶していない。
 高校に入ってから、高1のときの現代文担当の若い女性講師が、――あの映画は原作に忠実に作られているというので、原作を読まずに映画を見て読書感想文を書いた生徒がいた。ところが最後に「何故ジョバンニとカムパネルラは猫だったのだろう。」と書いてしまったので、原作読んでへんことがバレてしもたんやね。といったようなことを話したのを覚えている*2。(以下続稿)

*1:2016年7月23日追記】先日、もう一度この本を見て置こうと思って検索したが、ヒットしなかった。某区立図書館の保存庫に保管にあった本なので、状態は悪かったが大丈夫だろうと思っていたのだが、廃棄されてしまったものか。――2013年7月7日付「夏目漱石『坊っちゃん』の文庫本(17)」の最後に書いたようなことが、現実になってしまったのかも知れない。

*2:「これがホンマの蛇足やね。」と言ったかどうか。