・角川文庫18107(4)
2014年4月4日付(6)の続き。
奥付が全て明朝体横組みになった改版再版を見た。
奥付の上下に子持線(7.8cm)があり、その間に細い横線(7.8cm)が9本ある。1本めの横線の上に「軍師の境遇/新装版/松本清張*1」とあり、2本めの横線の上に「昭和62年 7月25日 初版発行/平成8年 9月10日 旧版23版発行/平成25年 12月15日 改版再版発行」とあって、これでは改版初版の発行日が分からない。改版初版の奥付に旧版二十三版の発行日が入っていたのは良いのだが、改版再版に際して、旧版二十三版と改版初版とどちらの発行日を残すかと云えば、当然後者であろう。
3本めの横線の上には「発行者●山下直久」、4本めの横線の上には「発行所●株式会社KADOKAWA/〒102-8177 東京都千代田区富士見2-13-3/電話 03-3238-8521(営業)/http://www.kadokawa.co.jp/」、5本めの横線の上には「編集●角川書店/〒102-8078 東京都千代田区富士見1-8-19/電話 03-3238-8555(編集部)」、6本めの横線の上には小さく脚を揃えて翼を拡げた鳳凰のマークに「角川文庫 18107」、7本めの横線の上には「印刷所●旭印刷株式会社 製本所●本間製本株式会社」。
8本めの横線の上には「表紙画●和田三造」とあって、ブックコートフィルムに包み込まれたカバーの下になっていて殆ど見えないが、本体の表紙の柄が従来のものとは違っているようだ。表紙の赤みを帯びた肌色の用紙は同じ。
ここまでは文字は中央揃え。9本めの横線の上には左揃えで、
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とある。9本めの横線の下は中央揃えで「©Seicho Matsumoto 1987 Printed in Japan/ISBN978-4-04-100971-0 C0193」とある。
これまで発行所が「KADOKAWA」となった奥付はいくつか見ているが、今後の比較のサンプルとして全文を引いて見た。
他に本体の異同としては、1頁(頁付なし)扉が上下(10.0cm)に子持線(7.6cm)があって、明朝体横組みで上部に「軍師の境遇/新装版」やや下部に「松本清張」、下部に鳳凰と丸ゴシック体とOldstyle Figuresの「角川文庫/18107」。
奥付裏の「角川文庫の発刊に際して」及び巻末の目録「角川文庫ベストセラー」6頁は一致。(以下続稿)
*1:ルビ「ぐんし・きようぐう/しんそうばん/まつもとせいちよう」。