瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

松本清張『軍師の境遇』(8)

・角川文庫18107(4)
 2014年4月4日付(6)の続き。
 奥付が全て明朝体横組みになった改版再版を見た。
 奥付の上下に子持線(7.8cm)があり、その間に細い横線(7.8cm)が9本ある。1本めの横線の上に「軍師の境遇新装版松本清張*1」とあり、2本めの横線の上に「昭和62年 7月25日 初版発行/平成8年 9月10日 旧版23版発行/平成25年 12月15日 改版再版発行」とあって、これでは改版初版の発行日が分からない。改版初版の奥付に旧版二十三版の発行日が入っていたのは良いのだが、改版再版に際して、旧版二十三版と改版初版とどちらの発行日を残すかと云えば、当然後者であろう。
 3本めの横線の上には「発行者山下直久」、4本めの横線の上には「発行所株式会社KADOKAWA/〒102-8177 東京都千代田区富士見2-13-3/電話 03-3238-8521(営業)/http://www.kadokawa.co.jp/」、5本めの横線の上には「編集角川書店/〒102-8078 東京都千代田区富士見1-8-19/電話 03-3238-8555(編集部)」、6本めの横線の上には小さく脚を揃えて翼を拡げた鳳凰のマークに「角川文庫 18107」、7本めの横線の上には「印刷所旭印刷株式会社 製本所本間製本株式会社」。
 8本めの横線の上には「表紙画和田三造」とあって、ブックコートフィルムに包み込まれたカバーの下になっていて殆ど見えないが、本体の表紙の柄が従来のものとは違っているようだ。表紙の赤みを帯びた肌色の用紙は同じ。
 ここまでは文字は中央揃え。9本めの横線の上には左揃えで、

◎本書の無断複製(コピー、スキャン、デジタル化等)並びに無断複製物の譲渡並び配信は、/著作権法上での例外を除く禁じられています。また、本書を代行業者などの第三者に依頼して/複製する行為は、たとえ個人や家庭内での利用であっても一切認められておりません。
◎定価はカバーに明記してあります。
◎落丁・乱丁本は、送料小社負担にて、お取り替えいたします。KADOKAWA読者係までご連/絡ください。(古書店で購入したものについては、お取り替えできません)
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〒 354-0041 埼玉県入間郡三芳町藤久保550-1

とある。9本めの横線の下は中央揃えで「©Seicho Matsumoto 1987 Printed in Japan/ISBN978-4-04-100971-0 C0193」とある。
 これまで発行所が「KADOKAWA」となった奥付はいくつか見ているが、今後の比較のサンプルとして全文を引いて見た。
 他に本体の異同としては、1頁(頁付なし)扉が上下(10.0cm)に子持線(7.6cm)があって、明朝体横組みで上部に「軍師の境遇新装版」やや下部に「松本清張」、下部に鳳凰と丸ゴシック体とOldstyle Figuresの「角川文庫/18107」。
 奥付裏の「角川文庫の発刊に際して」及び巻末の目録「角川文庫ベストセラー」6頁は一致。(以下続稿)

*1:ルビ「ぐんし・きようぐう/しんそうばん/まつもとせいちよう」。