瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

芥川龍之介『羅生門』の文庫本(2)

・角川文庫14718『羅生門・鼻・芋粥』(2)
 11月28日付(1)に手拭い柄カバーの【改版七版】を取り上げた。本体について見るに、奥付を【改版再版】と比較するに、それぞれの版の発行日と「製本所――本間製本」→「製本所――BBC」が違うのみ。奥付の後は【改版初版】【改版再版】に一致している。
【改版初版】平成元年四月十日初版発行・平成十九年六月二十五日改版初版発行・定価362円・251頁
【改版再版】平成元年四月十日初版発行・平成十九年六月二十五日改版初版発行・平成二十年五月十五日改版再版発行・定価362円・251頁
 【改版再版】は、Amazon詳細ページでなか見!検索すると例によって一部消去されているが閲覧することが出来る。
 さて、【改版初版】だが、【改版再版】と同じカバーのかかっているものと、そうでないのとがある。すなわち、なか見!検索で表示されるのが【改版再版】であるのも、【改版初版】に掛かっていたカバーがじきに変更になったことと関連しそうである。【改版初版】には当初、当然のことながらその本体の数に見合っただけのカバーが刷られていたであろうが、そのうちの一部は、変更されたカバーに掛け替えられているのである。
 一致するのは表紙のみで、他の箇所には異同が認められる。以下、改版時のものを【改版初版】、これを改めたものを【改版再版】としてメモして置く。
 まず、背表紙だが、著者名と標題の間にあるで囲われた、それから最下部の|■は同じ。明朝体の標題は【改版再版】の方が若干濃くなっているが同じ高さに位置している。但しその下の小さいゴシック体の「新装版」の位置が、【改版初版】は上に詰まっていたのが、【改版再版】は若干開いている。【改版再版】には下部にゴシック体で「角川文庫」とあるが、【改版初版】には文庫名が入っていない。上部、ゴシック体の著者名も【改版再版】は太い。そればかりでなく【改版初版】は少し縦が詰まって横長になっている。これは何故かと云うに、最上部、【改版再版】には「あ 2-6」としかないのに【改版初版】では「QRコード|あ|2-6|Y362|」とあって、その下の著者名のためのスペースがもともと4文字分くらいしか取ってなかったために、文字の縦幅を縮める必要があったからである。なお、背表紙の地色はごく淡い朱色でQRコードの下のみ白地。
 ちなみにこの「新装版」というのは、おかしいと思うのだが、それはこの前の版について記述するときに触れることとする。(以下続稿)