瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

Joseph von Eichendorff“Aus dem Leben eines Taugenichts”(1)

岩波文庫32-456-2『改訳 愉しき放浪児』アイヒェンドルフ作/関 泰祐訳
①1938年4月3日第1刷発行
②1952年11月5日第6刷改訳発行(136頁)

愉しき放浪児 (岩波文庫)

愉しき放浪児 (岩波文庫)

・1991年10月9日第15刷発行 定価301円
・2015年2月18日第16刷発行 定価420円
 第15刷と第16刷を並べて見た。
 第15刷は「'91年[秋]リクエスト復刊」の1冊で、上に貼付した書影はその帯の掛かったもの。私が見た本は図書館蔵書なので帯は保存されていない。Amazon詳細ページにて書影を拡大出来るが、帯に隠れた部分、匡郭(9.5×5.5cm)下部中央には横組みで「456-2岩波文庫」とある。
 第16刷は2016年11月18日付「鈴木三重吉『千鳥』の文庫本(1)」に触れた「2015年〈春〉の岩波文庫リクエスト復刊」で、カバー表紙は本体表紙と同じレイアウトである(完全に一致するかどうかは、カバーを外して見ることが出来ないので分からない)。
 他の部分は第15刷と第16刷を比較しつつメモして置こう。
 カバー背表紙、上部に「改訳 愉しき放浪児 」とあって標題の6文字は第15刷の方が一回り大きい。そのすぐ下に2行「アイヒェンドルフ作/関 泰祐訳」とあるが、第15刷は横幅があって大きく見えるが、片仮名は横に対して縦が短く字間が詰まっているので左の行の漢字5字の長さに6字半収まっている。第16刷は片仮名も同じ大きさだが「ェ」が若干小さいので左の5字めに右の6字め「ド」が少し重なる。下部、桃色の帯の長さ(5.5cm)と文字「赤 四五六-二  岩波文庫」の位置は同じ(漢数字は半角)だが、第15刷は下部に「310」に太い下線があったが第16刷には数字がない。なお、地色は第16刷はカバー表紙の地色に同じ、私の見た第15刷は褪色していて殆ど白くなっている。
 カバー裏表紙は白地で、第15刷は最上部左詰めで「ISBN4-00-324562-8 C0197 P310E定価310円(本体301円)」とある。第16刷は左上にバーコード2つ「9784003245620/1920197004201」、右上に「ISBN4-00-324562-8C0197 \420E定価(本体420円+税)」2〜3行めの間は若干広く、1〜2行めの間も第15刷に比して半行分広い。中央の壺印「岩波」も異なっている。(以下続稿)