瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

Paul Heyse “L’Arrabbiata” (2)

岩波文庫32-426-1『改訳 片意地娘 他三篇』(2)
 第18刷と第19刷を比較して見た。
 本体の表紙及び背表紙は、文字の割付方は同じだが組み直されている。第19刷の方が刷りが濃い。表紙最上部の「岩 波 文 庫」の下「32-426-1」の下線が第18刷は1.4cm、第19刷は1.5cm、ついで「改  訳」とあって大きく標題、その下に「(ララビアータ)/他 三 篇」とあるが、行間は第18刷の方が若干広い。帯の上に当たる位置に作者名と訳者名、字間はやはり第18刷の方が若干広い。
 第19刷の帯については5月4日付(1)に詳述した。第18刷の桃色の帯は幅6.7cm、表紙側には横組みで、最上部左寄りに大きく「片 意 地 娘 〈☆ ☆/¥200〉」その下、右寄りにゴシック体で3行の紹介文がある。

イタリアの情熱的な娘たちを好んで描いたハ/イゼの短篇は,ドイツ文学諸作品の中で真珠/のようにひときわすぐれた光りを放っている.


 最下部には種蒔く人の円形(直径1.3cm)のマークがあって、2.0cm空けて明朝体で小さく下寄せで「著者別/番 号」続いてゴシック体で「426-」とある。
 背表紙側には最下部には種蒔く人の円形(直径0.7cm)のマークがあって、「 片 意 地 娘 四二六-一 ☆☆」漢数字は半角。
 裏表紙側は太い横線(7.1cm)2本の間(4.7cm)に「〈 既 刊 書 よ り 〉」として左右2列4点ずつ西洋文学の翻訳が合計8点、標題はゴシック体、その下に1行、作者・訳者名を明朝体で小さく添える。2本めの横線の下、右寄りに小さく「S 5」とある。
 1頁(頁付なし)扉もやはり文字の割付は同じだが組み直されており、四隅の切れた匡郭も第18刷(10.5×6.6cm)と第19刷(10.6×6.6cm)で異なっている。
 3頁(頁付なし)「目  次」以下は192頁まで一致。
 奥付、下部に太い横線が第18刷(6.9cm)第19刷(7.0cm)2本の間(4.3cm)、組み直されているが割付は同じで、異同は2行めのそれぞれの発行日と、3行めの第18刷「¥ 200」第19刷「定価350円」のみ。上の太線の上、第18刷「改訳 片意地娘  ☆☆」第19刷「改訳 片意地娘 他三篇」、下の太線の下、第18刷は左寄りに「 落丁本・乱丁本はお取替いたします」のみだが、第19刷はその右に「  Printed in Japan/ ISBN4-00-324261-0」とある。
 「読書子に寄す」も匡郭が第18刷(11.7×7.2cm)第19刷(11.8×7.2cm)と異なる。
 目録、第18刷は6頁で「D1」の上段1行め「《ロシア文学》」、裏の「D2」の上段4点めと5点めの間に「《ドイツ文学》」、「C1」の上段1行め「《ギリシア・ラテン文学》」、中段7点めと8点めの間「《イギリス文学》」、裏の「C2」の中段4点めと5点めの間に「《アメリカ文学》」、「E1」の上段1行め「《フランス文学》」、裏の「E2」の中段12点めと13点めの間に「《南北欧文学 他》」で、後年の3段組の目録と異なりアルファベット1つにつき表が「1」裏が「2」の2頁に限定されている。
 第19刷、「'88,5現在在庫 D-1(〜2、C-1〜3、B-1〜3、E-1〜2、F-1〜2)」D・C・E・Fは匡郭外小口側、Bは匡郭外ノド側下寄せに「★印の書目には、文庫版のほかに活字の大きい特装版〔四六判、上製・カバー〕もあります」括弧は半角。13〜14頁め「岩波文庫の最新刊」の「1988.7.」と「1988.8.」。(以下続稿)