瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

小金井喜美子『森鴎外の系族』(1)

 著者の小金井喜美子(1870.十一.二十九〜1956.1.26)は作家森鴎外(1862.正.十九〜1922.7.9)劇評家三木竹二(1867.九.五〜1908.1.10)の妹で近世学藝史家森潤三郎(1879.4.15〜1944.4.6)の姉。夫は東京帝国大学医学部教授小金井良精(1858.十二.十四〜1944.10.16)、次女の婿に星製薬創業者で政治家の星一(1873.12.25〜1951.1.19)孫に作家星新一(1926.9.6〜1997.12.30)がいる。
・単行本(昭和十八年十二月十五日印刷・昭和十八年十二月二十日發行・定價六圓・大岡山書店・二+三+四三八頁・A5判上製本
・近代作家研究叢書15(1983年11月25日1刷発行・1985年3月5日2刷発行・定価5,000円・日本図書センター
・1983年11月25日第1刷発行・1990年1月30日第4刷発行 定価5,000円*1
岩波文庫31-161-2

森鴎外の系族 (岩波文庫)

森鴎外の系族 (岩波文庫)

・2001年4月16日第1刷発行(465頁)定価760円
・2018年1月16日第2刷発行 定価950円*2
 今、私の手許に単行本とその復刻版(近代作家研究叢書15)、それから岩波文庫版がある。
 復刻版(近代作家研究叢書15)の装幀は青緑色の布装で文字は背表紙に明朝体の銀文字で、上半分に標題、下部は小さい文字で、太い横線(0.2×1.7cm)に挟まれた間(1.1cm)に横組みで「近代作家/研究叢書」とありその下に「⑮」、2字分空けて「小金井喜美子著」1字分空けて横組みで「日本図書/センター」、これはこの叢書に共通の装幀である。見返しは青い毛の混ざったごく淡い青緑色のやや厚い紙で、横縞が漉き出されているが、遊紙の裏側には横縞はない。次いで灰色の扉があり、内側が太く外側が細い子持枠(14.5×9.5cm)があり、内部は細い線で左右(各2.8cm)を仕切ってある。明朝体で右の枠には1行「 近代作家研究叢書15   監修/吉田精一   」太字はやや小さい。左の枠には「 解説/長谷川 泉      日本図書センター」解説者名に比して監修者名は太い。中央の枠には「森鴎外の系族  小金井喜美子著」標題は大きく著者名は最も小さい。
 次に「目  次」があって、上部に「森鴎外の系族」下部に「小金井喜美子 1」ゆったり2行ほど空けて上部に「 解   説 」下部に「 長谷川 泉 (1)」とある。裏は白紙。
 次に上部に草花をあしらった絵の白黒図版(8.3×11.8cm)があり、下右寄りに明朝体横組みで「見返し:装丁・石井柏亭」とのキャプションがある。裏は白紙。
 その次に原本の扉がある。
 単行本は国立国会図書館デジタルライブラリーで閲覧出来るが、扉から奥付の裏までで、元の表紙や見返しは保存されていない。
 見返しを原本で確認するに、草の株が右上と左下の2つ、右上は青緑色の花、左下は黄色の花で、前者は父子草、後者は母子草(ロゼット葉)のようである。葉や茎は淡い灰色。右下隅にごく淡い灰色で「柏」とある。(以下続稿)

*1:4月10日追加。

*2:1月21日追加。