瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

森類『鴎外の子供たち』(1)

 小金井喜美子や森於菟の、鴎外についての回想の諸本を借りて来たついでに、森茉莉小堀杏奴、それから森類『鴎外の子供たち』も借りて来て、メモを取ってみたのだが、ダイアリーからブログに移行するに際して、過去の記事を通覧していたら、2013年2月28日の晩に作成・保存した以下の下書きがあった。

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ちくま文庫『鴎外の子供たち あとに残されたものの記録

鴎外の子供たち―あとに残されたものの記録 (ちくま文庫)

鴎外の子供たち―あとに残されたものの記録 (ちくま文庫)

・一九九五年六月二十二日第一刷発行(255頁)定価621円
・一九九九年五月二十日第三刷発行・定価640円
 カバーの異同、背表紙の最下部、第一刷「640|[621]」、第三刷「640/+税」、裏表紙、レイアウトは同じ、バーコードの2つめ下4桁「6406」→「6405」、Cコードの次「P640E」→「¥640E」、中央の横線の上、右寄り「定価640円(本体621円)」→「定価(本来価格640円+税)」、裏表紙折返しの「ちくま文庫から」は一致。
 目録類はない。255頁の左下に小さく「本書は一九五六年一二月、光文社より刊行された。」とある。私の見た第一刷の奥付には貸出期限票が貼付されているので、発行日などは見えるが完全に読むことが出来ない。

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 これだけメモして埋もれたままになっていた。なお、今回の投稿に当たって半角の「¥」が文字化けしたので仮に全角にして置いた。
 その後、地元の図書館に奥付の見える第一刷が所蔵されていることを知った。この第一刷を、次の第五刷と比較して見た。
・二〇〇五年十月 十五 日 第五刷発行・定価680円
 カバー背表紙の最下部、第五刷「680/+税」。
 カバー裏表紙、レイアウトは同じ、バーコードの2つめは「1920195006801」となっている。Cコードの次「¥680E」、中央の横線の上、右寄り「定価(本来価格680円+税)」。
 カバー裏表紙折返しの「ちくま文庫から」*1、第一刷1点め宮本輝の自伝的三部作を「/」で仕切って1行に並べる。2点め臼井吉見、3点め高井有一、4~5点め谷川俊太郎、6~7点め石垣りん、8点め森茉莉、9点め本書、10点め「中 野 翠 編  ベスト・オブ・ドッキリチャンネル」森茉莉の名はない。11~13点め中野好夫、14~17点め三島由紀夫、18~21点め「三島由紀夫のエッセイ 1(~4)」、22点め江戸川乱歩紀田順一郎 編)、23点め中上健次、24点め萩原朔太郎(辻野久憲 編)。
 第五刷は1点め本書、2~6点めは森茉莉(3点めは中野翠編、6点めは早川暢子編)、7点め森於菟『父親としての森鴎外』、8点め佐野洋子、9点め志村ふくみ、10~11点め武田百合子、12~14点め田辺聖子、15~17点め群ようこ
 本体の異同は奥付の、まづ発行者が第一刷「森本政彦」が第五刷「菊池明郎」に、第一刷「〒一一一」○に〒、が第五刷「〒一一一―八七五五」に、そして左端、第一刷は4行で初めの2行「ちくま文庫の定価はカバーに表示してあります。/落丁本・乱丁本はお取替いたします。」残りの2行は一致。第五刷は8行で、最初の6行は「乱丁・落丁本の場合は、左記宛に御送付下さい。/送料小社負担でお取り換えいたします。/ご注文・お問い合わせも左記宛へお願いします。/筑摩書房サービスセンター/埼玉県さいたま市北区櫛引町二―六〇四 〒三三一―八五〇七/電話番号 〇四八―六五一―〇〇五三」となっている。

 ついでに初版の書影を示して置こう。これもなかなか原本を手にする機会はなさそうである。(以下続稿)

*1:ここはうっかりしていて第五刷のメモだけ先に取って比較するのを忘れていた。追って比べる機会を得たい。