瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

Alphonse Daudet “Lettres de mon moulin”(1)

岩波文庫32-542-1『風車小屋だより』ドーデー 作/桜田佐 訳
①1932年7月15日 第1刷 発 行
②1940年
③1958年10月25日 第31刷改版発行©(226頁)

風車小屋だより (1958年) (岩波文庫)

風車小屋だより (1958年) (岩波文庫)

風車小屋だより (1950年) (岩波文庫)

風車小屋だより (1950年) (岩波文庫)

風車小屋だより (岩波文庫 赤 542-1)

風車小屋だより (岩波文庫 赤 542-1)

・1985年12月10日 第60刷 発 行・定価300円
・1987年2月20日 第62刷 発 行・定価300円
・1987年10月20日 第65刷 発 行・定価300円
・1989年5月16日 第67刷 発 行・定価301円
・2000年5月15日 第82刷発行*1・定価500円
 岩波文庫のドーデーの翻訳は、岩波文庫32-542-5『陽気なタルタラン』が先に出る順序であったようだが、訳者の小川泰一(1902〜1931.5.18)の早世により桜田佐(1901.4.29〜1960.12.20)の翻訳した本書が先に刊行された。
 まづカバーについて。
 第60刷と第62刷はカバー表紙・背表紙・裏表紙は一致。
 私の見た第60刷のカバー折返しは切除されており、僅かに表紙折返しに肌色地の長方形(縦12.7cm)があったことが分かるのみである。このころ、岩波文庫は既刊にキャンペーンを打ちながら順次カバーを掛けていたから、その宣伝文句があったはずである。すなわちそれは、発行日が一致する2013年2月18日付「森鴎外『舞姫』の文庫本(08)」に取り上げた、岩波文庫31-006-0『舞姫うたかたの記 他三篇』第8刷と同じものであろう。第62刷は余白になっていて、左下に「文庫判ブックカバー贈呈」とマークがあるのみなのは、1ヶ月前に刊行された岩波文庫31-006-0『舞姫うたかたの記 他三篇』第9刷に同じ。マークの岩波の壺印の下には「R542-1」とあり、この辺りは第60刷も同様であったと思われる。
 第62刷のカバー裏表紙折返しは「広辞苑 第三版 新村 出 編 〈菊判・二六八八頁 定価 五八〇〇円/<机上版> B5判 定価一〇〇〇〇円〉」の広告。
 第65刷のカバーは表紙・背表紙・裏表紙折返しが第62刷に一致。表紙折返しは左下の「文庫判ブックカバー贈呈」とマークは同じだが余白になっているところに広告「●創刊60年記念出版岩波文庫総目録〈岩波文庫編集部編B5判上製 定価一八〇〇円〉」の広告で、左にゴシック体で縦組み3行の紹介文があるが、明朝体で小さく定価と紹介文の間に「('87年7月16日刊)」とある。裏表紙は第60刷・第62刷は中央の壺印の他に左下隅に「定価300円」とあるのみであったが、第65刷にはこの上に1行「ISBN4-00-325421-X C0197 \300E」が追加されている。
 第67刷のカバーは表紙のみ一致。背表紙の最下部、第60刷・第62刷・第65刷は「300」であったのが第67刷「310」に太い下線。裏表紙は中央の壺印は一致、最上部左寄せで2行「ISBN4-00-325421-X C0197 P310E/定価310円(定価301円)」括弧は若干小さい。表紙折返しは第65刷とほぼ同じだが第65刷「B5判上製 定価一八〇〇円」が下寄せ「(B5判上製)」になり「('87年7月16日刊)」になくなっている。裏表紙折返しは「完訳千一夜物語全13巻」と「完訳三 国 志全8巻」の広告。
 第82刷はカバーも表紙のみ一致。背表紙は下部の数字がなくなっている。裏表紙、中央の壺印は同じ、左上にはバーコード2つ「9784003254219/1920197005000」右上「ISBN4-00-325421-X/C0197 \500E」1〜2行めの間隔も広いが3行めはさらに広く空けて「定価(本体500円+税)」。表紙折返しは明朝体太字「岩波文庫解説総目録1927〜1996」の広告。裏表紙折返しは白紙。(以下続稿)

*1:「第1刷発行」も詰まり改版発行に附されていた「©」がなくなる。