・角川文庫602『秋の日本』(2)
昨日の続きで、平成10年(1998)4月12日付角川書店編集部宛書簡について。やはり歴史的仮名遣いのままになっている箇所の指摘が殆どである。傍点を附した箇所は再現出来ないので仮に太字して示した。
20年前、未だ20代であったので書き方が態とらしくて嫌味である。
・66頁1行目「トランブ」
・69頁8行目「かうして」
・73頁13行目「一八八六年」で良いのでしょうか。誤りの可能性は?
・78頁13行目「ぢいさん」
・79頁1行目「人いひガルガンチュア」とは?
・94頁11行目「笑ひとで」
・236頁6行目「次のやうな」
・249頁9行目「バス・ビレネー県」ってどこ?
この「バス・ビレネー県」の辺りであるが、当時気付かなかったらしいのだけれども、よく見ると34字分のところに33字、新しい活字で組み直されている。すなわち、249頁9行め「/大正十二年(一九二三年)バス・ビレネー県アンデエの別寓で長逝した。退役海軍大尉で一八/」仮に太字で示した箇所の活字が新しい。
・251頁11行目「お菊さん」の「ん」にだけ傍点がない。
・253頁6行目「聖なる町」では目次と本文とに合致しない。
・253頁6行目「ぢいさん」
この「あとがき」の末尾、254頁9行めまで本文で、そのまま詰めて10・11行め、下寄せで「吉氷 清 /村上菊一郎 」とある2行もやはり活字が新しい。カバー表紙・背表紙、1頁(頁付なし)扉、奥付と他の箇所は全て村上・吉氷の順であったのがここだけ逆になっている。(以下続稿)