瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

深作欣二監督『忠臣蔵外伝 四谷怪談』(1)

 私の生き方はある意味ヤクザみたいなものだけれども、ヤクザには惹かれないので*1ヤクザ映画は見たことがない。従って(?)深作欣二(1930.7.3〜2003.1.12)の映画も、タダ券をもらったこの映画しか見ていない。
・映画 平成6年(1994)10月22日公開

サウンドトラック・パンフレット・ちらし 大学のサークルの先輩が松竹に就職して、1年めにはしばしば大学を訪ねて、たまにタダ券をくれた。私らの代も卒業するともう持って来なくなったようだが、2016年6月29日付「小林信彦『回想の江戸川乱歩』(2)」に述べた『RAMPO』と、この映画を見に行った。角川春樹監督『REX 恐竜物語』もこの先輩からもらったタダ券で見に行ったように思ったのだが、平成5年(1993)7月3日公開なので別にもらったものらしい。或いは、内定をもらったときにタダ券をもらって、私ら後輩に回していたのだろうか。人形にしか見えない恐竜が、草原を草を踏まずに宙を滑るように移動するのを見て脱力した覚えしかない。
 当時、高岡早紀(1972.12.3生)が脱いだ、と云うので話題になっていて、先輩はその胸について「殺せそう」と言っていた。確かに凄すぎて引くレベルだった。――私はどうも、アイドルや有名人の裸を見たいと思わないので、「脱いだ」からどうした、と思うばかりである。それは2012年4月1日付「角川文庫の『竹取物語』(03)」や2015年11月13日付「筒井康隆『時をかける少女』(2)」に述べたような理由でアイドルに全く惹かれないのとも関わっていよう。
 そう言えば、私らのサークルの1学年上には松竹に就職した人ともう1人いて、他にもいたのだが私らが入学する前に男女関係の揉め事やら何やらで来なくなってしまったので2人しかいないようなものだった*2が、平成3年(1991)11月13日、宮沢りえ(1973.4.6生)の写真集『Santa Fe』が出て、新聞に全面広告が出たりしてそれはそれは騒いでいたのだが、このもう1人の先輩はサークル内に「サンタフェ同好会」だかを立ち上げ(?)て、何人かでカンパして『Santa Fe』を買って、しばらくサークルBOXに置いてあったのだが、見た記憶が殆どない。どうも、私は宮沢氏が苦手なので、今になっても森川信のおいちゃんみたいに「馬鹿だねえ」としか言いようがない。 しかし、半年で150万部突破したそうだ。……私が生きるのが辛い理由が分かったような気がしてきた*3
 それはともかく、当時、映画や芝居を見なかったので『東海道四谷怪談』についても、小学校低学年の頃、お岩さんを呼び捨てにしたら「御免なさい御免なさい御免なさい御免なさい御免なさい御免なさい御免なさい御免なさい御免なさい御免なさい」と10回謝らないといけない、と云うところから全く進んでいなかった。従って、この映画が私の『東海道四谷怪談』への取っ掛かりになったのだが、内容は殆ど覚えていなかった。
 忘れていたが、キャストを見て荻野目慶子(1964.9.4生)の目潰しが怖かったことを思い出した。(以下続稿)

*1:2017年5月18日付「高梨みどり『Order-made』(1)」に述べたように、ヤクザと風呂に入ったこともあるのだけれども。

*2:先輩たちと同学年の女子部員に、さらに上級の先輩が手を出して、と云うことで揉め、この2人が上級の先輩たちを追い出して収めたらしい。――他にも何人かいたが、幽霊部員だった。

*3:2024年1月5日追記2024年1月2日付「祖母の遺品(12)軍事郵便①」に版元の朝日出版社に触れ、ここに書いた『Santa Fe』の騒動等を思い出していたところに、篠山紀信(1940.12.3~2024.1.4)死去のニュースが入った。