瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

今井正監督『ここに泉あり』(1)

・映画 昭和30年(1955)2月12日公開

ここに泉あり [DVD]

ここに泉あり [DVD]

ここに泉あり [DVD]

ここに泉あり [DVD]

 先月DVDを借りて、初めて見た。――冒頭のクレジットに示される出演者に「草笛光子」とあったのに、見たような記憶がない。しかし、長い映画は面白くても寝てしまうことがあるので、或いは私が自分でも気付かぬうちに寝てしまい、その間に出演シーンがあったのかと思ったのだが、DVDのAmazonレビューに、草笛氏の出演シーンはテレビ放送の際にカットされ、そのまま紛失されてしまったとある。但し、どこの局の何時の放送時のことなのか、ネットでざっと検索した限りでは分からない。
 Wikipedia の「ここに泉あり」項を見るに、「上映時間  177分(現存150分)」とあって、カットされていることは確からしい。しかし、そのことに触れた「備考」欄にも、カットされたシーンや、理由の説明はない。ちなみにこの Wikipedia の「ストーリー」は、KINENOTE の「あらすじ」そのままなのだが、かなり変である。それはともかく、WikipediaKINENOTE 等映画サイトの「キャスト」を見るに、草笛光子(1933.10.22生)は「小野冴子」と云う役で出演していたらしい。
 そこで返却前に再見したところ、今度は途中で寝てしまった(!)のだが、確かに、ヒロインの「速水(旧姓佐川)かの子」を演じた岸惠子(1932.8.11生)に、「サエコさん」云々の台詞があったのである。
 それで、どんなシーンだったのだろうと思って、脚本を確認して見た。
・日本シナリオ文学全集・9『水木洋子集』(1956年4月1日第一刷・定価220円・理論社・240頁) 私の見た本は製本されているので元の装幀は不明。――脚本を読むに、カットされている場面以外にも映画とはかなりの異同があり、いろいろと問題にすべき事柄も多いように思われたので、また改めて映画のDVDを借りて、対照させて見ることにしたのである。(以下続稿)