瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

Marguerite Duras “Hiroshima mon amour“(2)

 昨日の続きで、清岡卓行(1922.6.29〜2006.6.3)訳について。
・マルグリット・デュラス『ヒロシマ、私の恋人 かくも長き不在』 筑摩書房・282頁・四六判上製本
 3冊見たが、いづれも新装版第2刷であった。
 書名はカバー背表紙に拠る。著者名は右上にやや小さく明朝体太字の赤紫色、標題はその左に大きく明朝体太字、下部に明朝体太字でやや小さく「〈清岡卓行/阪上 脩 〉 訳」とあり最下部に小さく横並びで「筑摩書房」。扉は白地で左上に明朝体横組みで「マルグリット・デュラス|ヒロシマ、私の恋人かくも長き不在――シナリオとディアログ清岡卓行阪上脩訳|筑摩書房」とある(横線(4.9cm)3本を「|」で示した)。奥付にはそれぞれ3行で原題/著者/版元・刊年についてフランス語で示し、さらに版権について英文で3行、少し空けて「マルグリット・デュラス/ジェラール・ジャルロ」と1行、続いて「ヒロシマ,私の恋人/かくも長き不在」と1行。
 2頁(頁付なし、前付け)の「目次」に続いて、1頁(頁付なし)は「マルグリット・デュラスヒロシマ、私の恋人」の扉で明朝体縦組み、著者名はやや小さく、標題の下、頁全体の中央やや下に小さく「清岡卓行訳」とある。171頁(頁付なし)は中央やや右に1行「マルグリット・デュラス/ジェラール・ジャルロ」とあって、左に標題、その下、著者名に遠慮して随分下に寄せて「阪上 脩訳」とある。すなわち、ジェラール・ジャルロは「かくも長き不在」の共著者である。
 奥付に戻って、標題の下、1行分空けて発行日が3行ある。

1970年11月30日初 版第1刷発行
1985年 7月30日新装版第1刷発行
1985年 9月30日新装版第2刷発行


 国立国会図書館サーチで検索するに、昭和45年(1970)の初版も昭和60年(1985)の新装版も頁数が同じで、新装版第2刷を見ても改版ではなく改装のみが行われたらしい。すなわち、前回貼付した書影は新装版のもので、昭和46年(1971)10月刊の文林書院版と表示されているものが、初版の表紙と思われるのである。――国立国会図書館サーチにて検索すると、文林書院版はMarguerite Duras/橋本一明, 清岡卓行 編『ヒロシマ,私の恋人』118頁と出て、書影にあるような「かくも長き不在」と抱き合わせたものではないのである。――但し画像検索しても、初版の書影及び文林書院版も書影はヒットしない。
 この抱き合わされた2作品だが、ちくま文庫ではそれぞれ単独で出ている。著者名と訳者名は単行本のそれぞれの扉に同じ。
ちくま文庫ヒロシマ私の恋人』一九九〇年五月二十九日 第一刷発行・定価466円・211頁
ちくま文庫『かくも長き不在』一九九三年四月二十二日 第一刷発行・定価485円・204頁

かくも長き不在 (ちくま文庫)

かくも長き不在 (ちくま文庫)

 単行本での分量は前者が1〜170頁、後者が171〜278頁であるが、文庫版ではそれほどの差がない。これは前者が1頁17行・1行40字であるのに対し、後者は1頁14行・1行36字で組まれており、写真の頁も(詳細は後述するが)増やされたからである。(以下続稿)