瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

森川直司『裏町の唄』(4)

 本書の成立を説明するには、どうしても『昭和下町人情風景』に触れないといけない。
 そこで今回はその準備として『昭和下町人情風景』の細目を見て置くこととしよう。
・森川直司『昭和下町人情風景』の細目
 3頁(頁付なし)は中扉で上部中央に楷書体太字縦組みで標題、4~7頁(頁付なし)は縦組みの目次、8頁(頁付なし)下部中央に明朝体縦組みで「装画/植松利光」とある。植松利光(1957生)はフリーのイラストレーター。
 章にはローマ数字で番号が打たれている。個々の項目には番号がないが検索の便宜のため各章ごとに仮に番号を附した。
 各項目の末尾の行には下寄せでやや小さく括弧に年月日が入る(本文が下部まである場合は次の行に下寄せ)。この意味するところについては次回「あとがき」にて確認する予定だが、何行めに入っているのか示した。
Ⅰ 昭 和(9~58頁)
【1】「虫」10~11頁13行め(昭和47年6月19日)
【2】「週休二日制」12~13頁15行め(昭和47年7月17日)
【3】「ヤドカリ」14~15頁11行め(昭和47年8月28日)
【4】「アカテガニ」16~17頁12行め(昭和47年10月2日)
【5】「着ぶくれの季節」18~19頁12行め(昭和47年11月6日)
【6】「子供のころ」20~21頁12行め(昭和47年12月8日)
【7】「記 憶」22~24頁12行め(昭和48年1月15日)
【8】「冒 瀆」25~26頁11行め(昭和48年2月19日)
【9】「もらい物」27~28頁11行め(昭和48年3月5日)
【10】「流 行」29~30頁9行め(昭和48年4月2日)
【11】「精神的インフレ」31~32頁9行め(昭和48年4月30日)
【12】「ジャリと馬」33~34頁14行め(昭和48年5月28日)
【13】「原 稿」35~36頁12行め(昭和48年7月13日)
【14】「足 音」37~38頁13行め(昭和48年8月27日)
【15】「紙芝居」39~40頁11行め(昭和48年9月17日)
【16】「歌わせて頂戴」41~42頁13行め(昭和48年10月15日)
【17】「定額電灯」43~44頁12行め(昭和48年11月15日)
【18】「薪拾い」45~46頁12行め(昭和48年12月10日)
【19】「掃き屋」47~48頁12行め(昭和49年1月28日)
【20】「親睦旅行」49~50頁13行め(昭和49年2月18日)
【21】「食 べ」51~52頁13行め(昭和49年4月18日)
【22】「養 殖」53~54頁12行め(昭和49年5月30日)
【23】「パンダと地蜂」55~56頁9行め(昭和49年9月16日)
【24】「クラス会」57~58頁15行め(昭和49年11月14日)
Ⅱ 下 町(59~131頁)
【1】「差 別」60~61頁13行め(昭和50年1月30日)
【2】「飯 蛸」62~63頁16行め(昭和50年6月9日)
【3】「失業今昔」64~65頁16行め(昭和50年12月22日)
【4】「しるこ」66~68頁8行め(昭和51年10月12日)
【5】「戦 後」69~71頁16行め(昭和53年2月23日)
【6】「コ ロ」72~75頁5行め(昭和58年5月10日)
【7】「矢切りの渡し」76~79頁6行め(昭和58年7月26日)
【8】「入 学」80~82頁
【9】「赤マント」83~85頁
【10】「差しおさえ」86~88頁
【11】「駄菓子屋」89~91頁
【12】「アイスキャンデ」92~94頁
【13】「花 火」95~96頁
【14】「日光写真」97~99頁
【15】「おとむらい」100~102頁
【16】「縁 日」103~105頁
【17】「お祭り」106~108頁
【18】「堀」109~111頁
【19】「葛 西」112~114頁
【20】猿江公園」115~117頁
【21】「プール」118~120頁
【22】「馬 力」121~122頁
【23】「共同水道」123~125頁
【24】「銭 湯」126~128頁
【25】「大捕りもの」129~131頁(『入学』より『大捕りもの』まで昭和53年4月15日)
Ⅲ 人 情(133~183頁)
【1】「北方四島」134~136頁14行め(昭和60年3月26日)
【2】「空売り」137~139頁14行め(昭和60年10月1日)
【3】「無 題」140~143頁6行め(昭和61年1月21日)
【4】「宿直手当」144~146頁14行め(昭和61年2月25日)
【5】「人事の季節」147~149頁15行め(昭和61年4月8日)
【6】「カッコウ」150~152頁15行め(昭和61年6月17日)
【7】「忠犬ハチ公」153~155頁16行め(昭和61年9月23日)
【8】「記憶力」156~158頁14行め(昭和61年10月28日)
【9】「深川江戸資料館」159~161頁16行め(昭和62年1月1日)
【10】「スターの時代」162~164頁15行め(昭和62年2月17日)
【11】「役立たず」165~167頁16行め(昭和62年3月24日)
【12】「天気予報」168~170頁15行め(昭和62年7月7日)
【13】「フィンランディア」171~173頁15行め(昭和62年10月27日)
【14】「国 歌」174~176頁14行め(昭和63年10月11日)
【15】「落花生」177~180頁5行め(昭和63年11月29日)
【16】「読み違い」181~183頁16行め(昭和63年12月13日)
Ⅳ 風 景(185~233頁)
【1】「百人一首」186~188頁11行め(平成元年1月13日)
【2】「冬の陽」189~191頁16行め(平成元年2月14日)
【3】「三月十日」192~194頁16行め(平成元年3月10日)
【4】「下水道」195~197頁16行め(平成元年4月18日)
【5】「ハイケンスのセレナーデ」198~200頁15行め(平成元年5月10日)
【6】「托 卵」201~203頁15行め(平成元年6月6日)
【7】「オート」204~206頁16行め(平成元年7月25日)
【8】「草いきれ」207~209頁15行め(平成元年8月29日)
【9】「赤とんぼ」210~212頁16行め(平成元年9月19日)
【10】「死亡証明書」213~215頁16行め(平成元年11月28日)
【11】「島 国」216~218頁15行め(平成2年1月23日)
【12】「極 限」219~221頁16行め(平成2年3月6日)
【13】「はずれの馬券」222~224頁15行め(平成2年4月17日)
【14】「都 電」225~227頁15行め(平成2年7月24日)
【15】「夏祭り」228~230頁16行め(平成2年9月11日)
【16】「月光の曲」231~233頁16行め(平成2年10月16日)
 番号を太字にした18篇は『裏町の唄』からの再録。この辺りの事情を含めて成立については234~235頁(頁付なし)「あ と が き」に記載がある。1頁白紙があって、奥付。奥付の裏の見開きは「廣済堂・知性とゆとりの本棚」の目録で、1頁8点で合計16点。最後の頁は白紙。(以下続稿)