・奥付(1)
文字は全て明朝体で横組み。
第1刷と第2刷の異同は、第1刷の発行日の下に第2刷の発行日が追加されていることと、発行者の住所のうち「東京都千代田区神田一ツ橋2―3」と詰まっていたのが第2刷では「東京都千代田区神田一ツ橋 2―3」となって、若干左から始まっていることです。
第2刷と第4刷の異同は、上部の著者紹介のうち学歴と現在の肩書き、第2刷の発行日が第4刷のそれに代わっていること。
第9刷は組み直されて、全く異なっています。第10刷も同じレイアウトですが組み直されていて、10年を経て著者紹介を中心に違っているところが多くなっています。
上部の著者紹介から見て置きましょう。まづやや大きく著者名、半行分空けて以下1字下げで、第1刷には、
1930年大阪市に生まれる
1961年東京大学大学院生物系研究科人
類学修士課程卒業
専攻―文化人類学
現在―東京大学大学院社会学研究科博
士課程在籍
とあり、第2刷も同じです。第4刷は生年生地は同じで以下が、
1967年東京大学大学院社会学研究科
博士課程卒業
専攻―文化人類学
現在―オーストラリア国立大学
太平洋地域研究所所員
となっております。第2刷は1968年刊行ですので「博士課程卒業」と入れられたと思うのですが対応しておりません。第3刷はどうなっていたでしょうか。
1969年刊行の第4刷から9年を経た1978年刊行の第9刷は、
1967年東京大学大学院社会学研究科
博士課程卒業
専攻―文化人類学
現在―金沢大学助教授
国立民族学博物館併任教官
著書―「Leadership and Socio-economic
Change in Sinasina, New Guinea
Highlands」
「われらチンブー―ニューギニア高
地人の生命力」
訳書―ミード「サモアの思春期」(共訳)
1988年刊行の第10刷は「現在」以下を抜いて置きましょう。
現在―中部大学教授
著書―「Leadership and Socio-economic
Change in Sinasina, New Guinea
Highlands」
「ニューギニア高地社会」(中公文庫)
訳書―ミード「サモアの思春期」(共訳)
M.ミード「フィールドからの手紙」
Letters from the Field, 1925-1975
- 作者:Mead, Margaret
- 発売日: 1977/11/01
- メディア: ハードカバー