瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

和田芳恵の小説モデル研究(2)

 続いて昨日触れた次の本のメモを、書影を補い若干の修訂を加えて上げて置く。当時のメモなので現在とは書き方が違っている。2008年2月24日に読み始めて、3月12日読了。

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和田芳恵『おもかげの人々 名作のモデルを訪ねて昭和51年8月10日発行・¥880・光風社書店・272頁

目次(~4頁)
田山花袋作「蒲団」の芳子(7~22頁)
  名作のモデルをたずねて(10) 昭和三十二年十二月号98~106頁、グラビア
森田草平作「煤煙」の朋子(23~39頁)
  名作のモデルをたずねて(5) 昭和三十二年七月号104~112頁、グラビア
島崎藤村作「新生」の節子(40~57頁)
  名作のモデルをたずねて(7)
宇野浩二作「山恋ひ」のゆめ子(58~72頁)
  名作のモデルをたずねて(16) 昭和三十三年六月号104~111頁、グラビア
葛西善蔵作「蠢く者」のおせい(73~87頁)
  名作のモデルをたずねて(9) 昭和三十二年十一月号98~106頁、グラビア
谷崎潤一郎作「痴人の愛」のナオミ(88~103頁)
  名作のモデルをたずねて(8) 昭和三十二年十月号108~116頁、グラビア
尾崎士郎作「人生劇場」のお袖(104~119頁)
  名作のモデルをたずねて(12)
川端康成作「雪国」の駒子(120~137頁)
  名作のモデルをたずねて(2) 昭和三十二年四月号64~70頁
織田作之助作「夫婦善哉」の蝶子(138~151頁)
  名作のモデルをたずねて(14) 昭和三十三年四月号104~111頁、グラビア
堀辰雄作「菜穂子」の菜穂子(152~168頁)
  名作のモデルをたずねて(6) 昭和三十二年八月号94~102頁、グラビア
徳田秋声作「縮図」の銀子(169~187頁)
  名作のモデルをたずねて(3) 昭和三十二年五月号88~95頁、グラビア
若杉慧作「エデンの海」の巴(188~203頁)
  名作のモデルをたずねて(15)
太宰治作「斜陽」のかず子(204~221頁)
  名作のモデルをたずねて(1) 昭和三十二年三月号66~71頁
大岡昇平作「武蔵野夫人」の道子(222~239頁)
  名作のモデルをたずねて(4) 昭和三十二年六月号108~116頁、グラビア
壺井栄作「二十四の瞳」の大石先生(240~256頁)
  名作のモデルをたずねて(11) 昭和三十三年一月号180~188頁、グラビア
名作の「モデルを訪ねて」の感想(257~270頁)
  名作のモデルをたずねて(終回)「十六人のヒロインたち」 昭和三十三年七月号104~111頁
あとがき(271~272頁)奥付、広告。読了
【未収録】
丹羽文雄 『愛慾の位置』の顕子
  名作のモデルをたずねて(13) 昭和三十三年三月号168~175頁、グラビア
【関連】
太田静子「私がそのモデルだった太宰治 “斜陽” の “かず子” といわれて
  昭和三十三年八月号

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 「名作のモデルをたずねて」と云う連載で、「婦人朝日」朝日新聞社昭和32年3月号から昭和33年7月号まで17回にわたって連載された。その初出誌の方はここで1行空けて別にメモを取ってある。

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※「婦人朝日」通巻第一三五号までB5判・通巻一三六号以降A5判。
昭和三十二年三月号・第十二巻第三号・通巻一三四号・昭和三十二年三月一日発行・定価百二十円・204頁
昭和三十二年四月号・第十二巻第四号・通巻一三五号・昭和三十二年四月一日発行・定価百二十円・204頁
昭和三十二年五月号・第十二巻第五号・通巻一三六号・昭和三十二年五月一日発行・定価百三十円・284頁
昭和三十二年六月号・第十二巻第六号・通巻一三七号・昭和三十二年六月一日発行・定価百三十円・284頁
昭和三十二年七月号・第十二巻第七号・通巻一三八号・昭和三十二年七月一日発行・定価百三十円・284頁
昭和三十二年八月号・第十二巻第八号・通巻一三九号・昭和三十二年八月一日発行・定価百三十円・284頁
昭和三十二年十月増大号・第十二巻第十号・通巻一四一号・昭和三十二年十月一日発行・特価百四十円・350頁
昭和三十二年十一月号・第十二巻第十一号・通巻一四二号・昭和三十二年十一月一日発行・定価百三十円・284頁
昭和三十二年十二月号・第十二巻第十二号・通巻一四三号・昭和三十二年十二月一日発行・定価百三十円・284頁
昭和三十三年新年(表紙「新年特大号」)・第十三巻第一号・通巻一四四号・昭和三十三年一月一日発行・?円・364頁
昭和三十三年三月号・第十三巻第三号・通巻一四六号・昭和三十三年三月一日発行・定価百三十円・284頁
昭和三十三年四月号・第十三巻第四号・通巻一四七号・昭和三十三年四月一日発行・定価百三十円・284頁
昭和三十三年六月号・第十三巻第六号・通巻一四九号・昭和三十三年六月一日発行・定価百三十円・284頁
昭和三十三年七月号・第十三巻第七号・通巻一五〇号・昭和三十三年七月一日発行・定価百三十円・284頁
※■■館にて、10冊3月14日見る、4冊3月20日見る。

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 3回、初出の情報を落としているのは私が初出誌の原本を閲覧した■■館に、その分の3冊が所蔵されていなかったからである。
 最初の2回はグラビア頁がなかったが、3回めからグラビア頁でモデルを紹介している。太田静子の関連稿も同様であった。
 光風社書店版は写真を全く載せていないが、次の初刊本(講談社)では口絵写真として、1人1枚程度だったと思うが、使用されていた。

 後に某県立図書館で閲覧した。そのメモは別にあると思う。
 光風社書店版は講談社版で割愛されていた5回のうち4回を復活させているが、「丹羽文雄 『愛慾の位置』の顕子」のみ、最後まで単行本には収録されなかった。(以下続稿)