瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(137)

・青木純二の経歴(6)『新聞人名辞典』第2巻「凡例」
 10月20日付(135)に見たように阿部敏夫は、青木純二の名は「『新聞人名辞典』で調べてみると、大正十三年と大正十四年と昭和二年の三回ほど」出ている、と述べているのだが、10月21日付(136)に見た遠田勝は、同じ『新聞人名辞典』を点検し直して「一九二四年度の記載からは‥‥一九二九年度(一九二八年発行)まで」と、大正13年(1924)から昭和4年(1929)まで、回数を示していないが1年か2年長く出ていたとする。それだけではなく『アイヌの傳説と其情話』の「はしがき」に「私が牛尾を姓し」とあることから、「一九二二年度」版には牛尾姓の旧名で出ていることを突き止めている。これを参考に、私も『新聞人名辞典』を確認して見た。
・『新聞人名辞典』第2巻(一九八八年二月二十五日発行・全三巻揃定価四二、〇〇〇円)
 薄い青緑色の扉、上部中央に明朝体太字で大きく「新聞人名辞典」その下、少し離れてゴシック体で「第2巻」、左下に明朝体で「日本図書センター」と版元名。
 扉の裏、下部に3字下げで「凡 例」とあって、1行分空けて3項、どのような内容の書物であるか見るために全文を抜いて置こう。各項の2行め以降は1字下げ。〔 〕は半角だが再現出来ないので全角とした。

一、本書は『新聞人名辞典』全3巻の中の第2巻である。
一、本書の底本は、『新聞及新聞記者』十月号・第二巻第九号/通巻第十二号(新聞及新聞記者社〔永代静雄主幹〕、大正10/年)=「日本記者年鑑」、『同前』六月号・第三巻第五号通巻/第十九号(同前、大正11年)=「大正十一年版 日本記者年/鑑」と、新聞研究所(永代静雄)編刊の『日本新聞年鑑』/大正十三年版(大正13年)、大正十四年版(大正14年)、昭/和二年版(昭和元年)、昭和三年版(昭和2年)、昭和四年/版(昭和3年)、昭和五年版(昭和4年)、昭和六年版(昭/和5年)の九冊であり、それぞれの「記者名鑑」「個別名鑑」/あるいは「名鑑」の頁、および奥付頁を発行順に集成して/ある。
一、内容は底本のままであるが、各年の最初の頁に「年版」/の記載のないものはそれを新たに加えた。

とある。このうち、『日本新聞年鑑』大正十四年版(197コマめ)及び『日本新聞年鑑』昭和三年版(234コマめ)は国立国会図書館デジタルコレクションのインターネット公開になっており、居ながらにして閲覧出来る。青木純二の出ているコマを添えて置いた。
 なお、『新聞人名辞典』第2巻には、底本の頁付のみあって、『新聞人名辞典』としての頁付はない。よって以下の引用の頁付は底本の頁付のみを示している。(以下続稿)