奥野健男『北杜夫の文学世界』（３）

　一昨日からの、①単行本と②文庫版の比較の続き。
　①は1頁白紙があって奥付。殆ど余白で下部に明朝体横組みで、太い横線の上に3行、1行め左詰めで大きく標題、右詰めで「定価 680 円」、2行めはやや小さく、左詰めで印刷日、3字分空けて発行日、3字分空けてさらに小さく、右詰めで「© 1978 検印廃止」。3行めはやや大きく「著者　奥 野 健 男　発行者　高 梨　茂　印刷所　三晃印刷」。横線の下には1行、やや大きく「発行所　中央公論社 東京都中央区京橋2丁目8番7号　振替東京2―34番」住所以下はやや小さい。
　②も1頁白紙があって奥付。下寄せでやはり殆ど余白、主として明朝体縦組み。右下のみ横組みで「©1982」そのすぐ左にここのみゴシック体で「中公文庫」以後全て縦組み。少し空けてやや大きく標題、1行弱空けて小さく印刷・発行日の2行、1行弱空けて「著　者　奥 野 健 男」氏名は標題と同じ大きさ。2行弱空けて「発行者　高 梨　茂」、1行弱空けて小さく「整版印刷　三晃印刷／カバー　トープロ／用紙　本州製紙／製本　小泉製本」、1行弱空けて大きく「発行所　中 央 公 論 社」小さく「〒104　東京都中央区京橋二―八―七／振替東京二―三四」、1行弱空けて「定価　三二〇円」。
　①奥付の裏は明朝体横組みで、やや下寄りに、まづ太い横線（8.2cm）があってその上右に「中央公論社刊」、その下は同じ長さの横線で等間隔（0.9cm）に区切って10点。
　1点めは「どくとるマンボウ航海記　　北 杜夫　650円」。

どくとるマンボウ航海記 (1960年)

　以下、標題は左詰、著者名と定価は同じ位置に並ぶ。
　2点め『どくとるマンボウ昆虫記』650円
　3点め『どくとるマンボウ小辞典』720円

どくとるマンボウ小辞典 (1963年)

　4点め『どくとるマンボウ途中下車』720円

どくとるマンボウ途中下車 (1966年)

　5点め『どくとるマンボウ青春記』650円

どくとるマンボウ青春記 (1968年)

　6点め『どくとるマンボウ追想記』580円

どくとるマンボウ追想記 (1976年)

　7点め『人間とマンボウ』650円

人間とマンボウ (1972年)

　8点め『少　　年』550円

少年

少年 (1970年)

少年 (1971年)

　9点め『牧神の午後』580円
　10点め『星のない街路』750円

星のない街路 (1969年)

　次に太線で区切って一番下に11点め「中公新書／日本文学史―近代から現代へ」著者・定価は「奥野健男　420円」。

日本文学史―近代から現代へ (1970年) (中公新書)

　これのみ一番下の太線まで幅（2.4cm）があって標題・著書・定価の下に4行（1行36字）の紹介文が添えてある。
　②は奥付の裏から5頁、3段組の目録で1頁めの1行めのみ3段抜きで上詰め「中公文庫 既刊より」下詰めで小さく「昭和57年４月」とあって縦線（10.9cm）、上段1行め「　日　本　文　学（Ａ）」とあってこの頁は17点24冊・18点24冊・18点19冊、以下は1段20点ずつで5頁め中段17点めまで、縦線（3.4cm）で仕切って「　ノンフィクション（M）より」ジャンル名は明朝体太字、この段1点で下段19点21冊の合計20点22冊、最後に縦線（3.4cm）。12点め（下段11点め）に「北杜夫の文学世界　 奥 野 健 男」が見える。順序が前後したが3頁め中段20点めから下段8点めが北杜夫の著書、中段20点め「〈どくとるマンボウ　／航海記〉　北　 杜 夫」標題2行めは下詰めで以下同じ。

どくとるマンボウ航海記 (1962年) (中央公論文庫)

　下段1点め「どくとるマンボウ　／昆虫記」

どくとるマンボウ昆虫記 (1963年) (中央公論文庫)

どくとるマンボウ昆虫記 (中公文庫 き 6-5)

　下段2点め「どくとるマンボウ　／青春記」

どくとるマンボウ青春記 (中公文庫)

　下段3点め「どくとるマンボウ　／小辞典」

どくとるマンボウ小辞典 (中公文庫 A 4-4)

　下段4点め「どくとるマンボウ　／途中下車」

どくとるマンボウ途中下車 (中公文庫)

　下段5点め「どくとるマンボウ　／追想記」

どくとるマンボウ追想記 (中公文庫 A 4-8)

　下段6点め「人間とマンボウ」

人間とマンボウ (中公文庫 A 4-7)

　下段7点め「牧神の午後」

牧神の午後 (中公文庫 A 4-9)

　下段8点め「少　　年」

少年 (中公文庫 A 4-6)

　下段9点め「若き日と文学と　　／〈対談〉」で「北　　杜　夫／辻　　邦　生」

若き日と文学と〈対談〉 (中公文庫)

完全版-若き日と文学と (中公文庫)

　下段10点め「乗物万歳　　〈対談〉」で「阿 川　弘 之／北　　杜　夫」

乗物万歳 (1981年) (中公文庫)

乗物万歳〈対談〉 (中公文庫)

　なお、目録の収録順は50音順ではなく北氏の前は立原正秋、後は田辺聖子である。（以下続稿）