瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(56)

新潮文庫5441(3)
 3月24日付(55)に、初刷(1995)の定価505円(1996)と定価514円(1997)のカバーを比較した。3月2日付(52)には初刷(1995)の定価505円(1996)カバーと六刷(1999)のカバーを比較している。
 今回は定価514円(1997)のカバーの掛かっている初刷(1995)のと十一刷(2001)を比較してみる。
 カバー表紙のみ一致。
 カバー背表紙は最下部「¥514」が「¥552」に変わっている。
 カバー裏表紙、バーコードの1つめは一致、2つめ「1920195005149」が「1920195005521」、定価が「514」から「552」に、ISBNコードは10桁「ISBN4-10-122517-6」が13桁になって、その下のCコードとともに一回り小さく「ISBN978-4-10-122517-3/C0195 ¥552E」なっている。
 カバー表紙折返し、写真が老けた、バイク事故後のものに差し替えられている。紹介文は9行めの途中まで六刷に同じ。最後の9~12行めが、

‥‥。’97年(平成9)/には「HANA-BI」でベネチア国際/映画祭グランプリを受賞した。著書に/『たけしくん、ハイ』など多数。

に変わっている。
 カバー裏表紙折返しの「――――新潮文庫――――/ ビートたけしの本 」は六刷では12点だった。うち後半6点の書名は示してあるが、初刷以来一致している前半6点は示していなかった。ここで12点全てを示すと、均等割付で「少年/浅草キッド/だから私は嫌われる/やっぱり私は嫌われる/あのひと/教祖誕生/たけしくん、ハイ/みんな自分がわからない/落選確実選挙演説/たけしの死ぬための生き方/たけしの20世紀日本史/草野球の神様」であった。十一刷のカバーは10点、うち六刷と共通するのは4点で、残り6点はその後の追加である。すなわち「少年/浅草キッド/たけしくん、ハイ/たけしの死ぬための生き方/菊次郎とさき/〈たけしの中級賢者学講座  /  そのバカがとまらない〉/〈たけしの上級賢者学講座  /おまえの不幸には、訳がある!〉/頂上対談/悪口の技術/巨頭会談」。

巨頭会談 (新潮文庫)

巨頭会談 (新潮文庫)

 最も新しい『巨頭会談』だが、平成17年(2005)11月の「今月の新刊」で、4年半以上経過してから掛け替えられたカバーと云うことになる。
 本体、1頁6点の目録4頁、1頁めの最初の4点は同じ。但し3点め「だから私は嫌われる」と4点め「やっぱり私は嫌われる」は私の見た十一刷に掛かっているカバー裏表紙折返しではなくなっている。5点め「みんな自分がわからない」6点め「落選確実選挙演説」も同じ。2頁めは3点めまで「ビートたけし著」で「たけしの死ぬための生き方/たけしの20世紀日本史/私は世界で嫌われる」4点めは「北 野 武 編」で「コ マ ネ チ!/ ―ビートたけし全記録―」、5点め6点めの中上健次著は同じ。3頁めは5点めまで小林信彦著、1点めは同じ、2点めは六刷に同じ、3点め「ムーン・リヴァーの /向こう側」2行め下詰め、4点め「和菓子屋の息子/   ―ある自伝的試み―」、5点め「結 婚 恐 怖」、6点めは初刷・六刷の5点めに同じ「桂 文 珍 著  落語的学問のすすめ」。4頁めは一致。続いて「新潮文庫最新刊」が3頁。
 奥付の異同は、十一刷の発行日の1行が追加されていること、発行者が「佐藤亮一」から「佐藤隆信」へ、郵便番号が3桁だったのが「一六二―八七一一」に、「振  替  〇〇一四〇―五―八〇八」の1行がなくなっていること。(以下続稿)