瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

杉村恒『明治を伝えた手』(1)

・単行本(昭和44年6月15日 第1刷発行・定価650円・朝日新聞社・202頁・A5判上製本

 杉村恒(1926~1991)については、平成初年に歿した人の常として、ネット上にはあまり情報がない。図書館に行って『著作権台帳』を見れば生歿年月日が判明するはずなのだが、うちの近所の図書館には所蔵していない。
 カバーはなく表紙にカラー印刷。文字は上部の白抜きの標題と著者名のみ、中央の橙色地(6.5×5.5cm)に新粉細工の雄鶏。掲出した書影には緑色の帯が掛かっているが、私の見た本には当然帯は保存されていない。ゴシック体白抜き横組みの紹介文を読んで置こう。

人びとの郷愁をさそう日本の伝統芸――特異の世界に生きる職人や芸人たち。その腕に誇りをもって人生をかけた81人のなまの姿を迫力あるカメラアイがとらえた傑作写真集
              朝日新聞社刊  650円


 背表紙は角背、白地で上部に大きく明朝の標題(活字ではなく漢字が大きく平仮名はやや小さい)、中央に(0.4×0.4cm)その下にやや小さく「 杉 村 恒」。最下部はラベルのため見えない。
 裏表紙は左側は表紙と同じ柄の地色、小口側は白地(5.1cm)で上部に横組みで「朝日新聞社刊/    650円」とある。
 見返し(遊紙)はクリーム色の薄い紙。
 扉はやや厚い。クリーム色じみているが遊紙の色が移ったのかも知れない。左上に明朝の細い茶色で標題、平仮名がやや小さい。その下、2字半ほど空けてやや小さくやはり茶色のごく細い明朝で「杉村 恒」。裏は白紙(裏写りしていない)。
 続いてアート紙のカラー口絵、金銀砂を散らした淡い青緑色の紙の上に並べて絵馬5種、下に明朝体横組みでキャプション「絵馬 絵馬師・吉田政造作(グラビア参照)」。裏は白紙(裏写りしていない)。
 本書は殆どがカラー口絵にあった「グラビア」頁である。
 次いで頁付のない目次が4頁、1頁めは扉で左上に「明治を伝えた手 目次」とあり、2~4頁に2段組で細目。いや、実際には4段に分かれていて、2頁めの1行めはまづ1段目「寄席字」とあり、2段め「■2」と頁、3段め「木版彫師」4段め「■32」と同じ高さに並ぶ。1頁15行、4頁め下段4~6行め、

紙切り            ■158
解説「職人の世界」       ■161
あとがき           ■201


紙切り」までが職人・藝人で合計79項目、グラビアはここまで。解説とあとがきは目次と同じややクリーム色じみた用紙。
 目次の最後、下詰め(5字下げ)で小さく、

表紙写真  一貫張りと新粉細工
扉文字        橘 右近

とあって6行分余白。
 次いで1頁(頁付なし)中扉、左側が題簽風に薄い灰色(18.8×5.4cm)になって白線の枠(17.8×4.3cm)の中、上部中央に寄席字の標題、下部中央に明朝体縦組みで「杉村  恒」。以下160頁までモノクログラビアの用紙。
 2頁からは見開き毎に1つずつ、伝統藝を紹介して行く。違っている項目もあるが、大体は右頁の上部2/3に製品の写真、下部1/3に縦組みの紹介文、子持線(1.2cm)2本の間(5.4cm)右上に大きく伝統藝の名称、左下にやや大きく職人名、続いて1行19字で小さく本文、最後に下詰めでごく小さく住所を添える。右下、小口寄りに算用数字の頁付。殆どは白地だが、中には灰色地や黒地で文字を白抜きにしたものがある。
 左頁は全頁が写真で頁付がない(ものが多い)。職人が作業する姿を捉えている。
 次回、頁と伝統藝・職人の名と所在を列挙して、収録されている「明治を伝えた手」を一覧して置こう。(以下続稿)